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2003/1/15 [ラグビー蹴球部]

ラグビー大学選手権決勝戦・対関東学院大学戦展望

 ついに大学選手権の決勝までたどりついた早稲田。決勝の相手は3年連続で関東学院大学である。おととしは関東学院に、そして去年は早稲田に軍配が上がったこの一戦。大学チャンピオンの座を賭けた大一番を前に、関東学院とはどんなチームか、はたして早稲田には勝機があるのか、という点を検証していきたい。

 

関東学院の戦力分析

 今年の関東学院は「大学最強チーム」と言っても過言ではないであろう。日本代表にも選ばれ、11月のワールドカップに出場した主将・山村を中心にFWはスキがなく、バックスもWTB水野、WTB北川、FB有賀で構成するバックスリーの得点力は大学随一のものである。大学選手権での戦いぶりも緒戦の慶応戦から準決勝の法政戦まで、すべて危なげない勝ち方をしている。現時点のデキは関東学院が上であると言わざるを得ないだろう。

 

大学選手権での早稲田の戦い

 大学選手権に入ってからの早稲田の戦いぶりはチグハグさが目立っている。曽我部(スポ1)、大田尾(人4)、川上(人4)、首藤(スポ1)と主力にケガ人が続出し、ベストメンバーが組めない中での戦いだったから仕方ないといえば仕方ないのだが、昨年の大学王者となったチームの戦いぶりとしては物足りないように感じる。特に準決勝の同志社戦。前半こそいい流れを作り28-12とリードを奪ったが、後半に入ると一転して同志社の猛攻にさらされ、一時は逆転される始末。なんとかNo.8佐々木(人2)のトライで勝利を奪ったが、内容は同志社のほうが明らかに勝っていた。それでも決勝に進めた、というのは、やはり地力のある証拠であろう。

決勝戦展望

 

 さて、決勝戦の展望だが、ポイントは関東学院の強力な攻撃をいかにして止めるか、という点である。FWでプレッシャーを掛けていい形でバックスに回す、というオーソドックスな攻撃を忠実にやってくるだけに、いかにFW戦で負けないか、というところが勝負の分かれ目である。FW戦で負けず、出足の素早いタックルを継続して繰り出して、ロースコアの勝負に持ち込めれば勝機が出てくるであろう。攻撃陣は今年のチームの中心選手の2人である曽我部と首藤が欠場濃厚(曽我部は膝の怪我、首藤は顎の骨折)なのが非常に痛い。準決勝と同様に、WTBにFBが本業の内藤慎(人3)を入れて突破役を任せるのだろうか。あるいは清宮監督の秘策が飛び出すのだろうか。注目したい。

 今年は関東学院有利の下馬評で迎える決勝戦。たしかに関東学院は強い。早稲田は春、夏の練習試合では大敗している。しかし、それならばチャレンジャーとして臨めばよい。去年に引き続いて、もう一度「荒ぶる」を歌うことが出来るのか。決戦は17日の土曜日、14時10分キックオフである。

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関連URL
日本ラグビーフットボール協会ホームページ
早大ラグビー蹴球部公式ホームページ

 

 

(TEXT、PHOTO=田村拓実)
 
 


 
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