早大 36 14-0 7 立大 0-0 7-0 15-7
	関東大学リーグ戦Aブロック 早稲田大学×立教大学 10月10日（日）大井第2グラウンド

　関東大学リーグ第3節。一橋大、横浜国大相手に開幕連勝スタートを切ったBIG BEARSだったが、内容はいまひとつ物足りない試合が続いていた。ということで、この日の立教戦は勝利だけでなく、次に繋がる内容の試合をしたいところであった。

　立教のキックを受けた＃20 WR斉藤がフィールドの中央に出来た僅かなスペースを突き、ゴールまでの80ydをリターンタッチダウン（以下TD）。トライフォーポイント（以下TFP）のキックも成功し、早稲田が幸先良く7点を先制する。9分過ぎにもゴールまで7ydの地点まで攻め込むと、＃13 QB斉藤（一文3）からのパスを受けた＃28 RB新田潤（人4）がディフェンスのいない右サイドを突き、TD。14-0とリードを広げ、第1Qは終了する。しかし、第2Qに入ると、ファーストダウンこそ更新するものの、あと一歩のところで攻めあぐねてしまう。ゴールまで20ydのところまで攻め込むも、＃43 RB島崎がフィールドゴールを外してしまい、追加点を奪えないまま14-0で前半を終える。

　後半に入っても、前2戦は爆発した攻撃陣のエンジンがかからない。第3Q9分、第4Q4分と新田潤が連続して、7分には＃4 QB坂本がTDを奪い追加点を挙げるも、ハンドリングミスやインターセプトに遭うなど、立大を圧倒出来ない。ディフェンス無失点に抑えることで流れを作ろうとするも、オフェンスがその流れに乗ることが出来ない状況が続く。

　そして、最後の数分間がこの日のBIG BEARSのリズムの悪さを象徴していた。試合時間残り1分半。オフェンスがパスをインターセプトされ攻撃権を譲渡してしまう。ファーストダウンを奪われ、さらに反則で罰退し、ゴールまで7yd地点まで攻め込まれてしまう。ラスト5秒。無失点に抑えたいところだったが、相手WRにパスを通され、TDを奪われてしまう。36-7。スコアの上では完勝かもしれないが、後味の悪い試合であった。

　ラスト5秒まで無失点に抑えたディフェンスは過去2戦と違い、かなり改善の兆しが見られた。しかし、オフェンス陣は3度もパスをインターセプトされ、ハンドリングミスも多々見られ、今ひとつの出来であった。「ディフェンスが作ってくれた流れをオフェンスが止めてしまった」とは村井主将（人4）の弁だが、まさにその通りの試合であった。

試合後のコメント
＃77　C村井主将
――今日の試合の感想を一言。
「見ての通りの試合です。後味の悪いものでした」
――やはり最後の失点に繋がるプレーが悪かったということですか？
「いや、それだけではなくて。もう全体として悪かったです。きょうはディフェンスに助けられた試合でした。OL陣のミスでちゃんとドライブが出来なくて」
――開幕3連勝という結果に関しては？
「結果としてはいいのですが、リーグ戦で勝つことを目標にしているわけではないので。リーグ戦のあとにある試合が大切なんです。3連勝といっても、リーグ戦が半分終わっただけという印象しかないです。日本一という目標に向けて、繋がっているのは勝っていることだけです」

＃3　ディフェンスリーダー・LB柳生選手
――きょうの試合の感想は？
「第3Qから4Qにかけて、メンバーが変わったのもありますが、集中が途切れた気がしますね。あと、いらない反則も多かったです」
――自己採点をすると、きょうの試合は何点ですか？
「この前の試合よりPlayの面では良くなったけど、精神面をもっと強くしていかないといかないとな、と思いました」

＃55　オフェンスリーダー・OL保田選手
――きょうの試合について、一言お願いします。
「相手の動きが想定していたのと違って。それに対して、OLが対応出来てなかったです。いくら点を取っても、それではダメです。ターンオーバーもきょうは3回くらってしまって。この前はターンオーバーが1個だったので、きょうはそれをゼロにしようとこの2週間取り組んだのですが、それがうまくいかなかったです。この2週間で改善しないといけませんね」

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