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2005/6/12 [ア式蹴球部]

総理大臣杯関東予選トーナメント1回戦、関東1部リーグの明治大に3−1で快勝。

 
 
早大
3
2-1
1
明治大
1-0
総理大臣杯関東予選トーナメント1回戦
早稲田大学×明治大学
6月12日(日)
国士舘大学グラウンド

得点者(早大) 山本、金田、矢島

 6月12日、国士舘大学グラウンドにおいて、総理大臣杯関東予選Dブロック1回戦、早大ア式蹴球部対明治大学体育会サッカー部の試合が行われた。総理大臣杯とは、関東だけでなく、全国のチームが優勝を争うインカレと並ぶ大学サッカー最大の大会で、関東予選には、関東1部・2部、そして各都県リーグを勝ち抜いたチームが参加し、前期の関東リーグの結果に応じて7チームごとにブロックを構成し、そのトーナメントに勝ち抜いたチームが代表権を得る。前期を首位で終えた早稲田が対戦したのは、関東1部所属の明治大学。前期では10位に終わったものの、各ポジションに優れたタレントを擁する好チームで、早大にとって1部のチームと真剣勝負をする絶好の機会である。

 早大のシステムは3−5−2。ワールドユースに参加中の兵藤慎剛(スポ2)、教育実習中の高橋周大(人4)、岡佑亮(人4)、そして怪我の鈴木修人(スポ2)が外れ、横山知伸(スポ2)そして期待の1年生塗師亮(スポ1)がスタメンに名を連ねた。試合はいきなり動く。開始4分、玉田英史(商4)のクロスを矢島卓郎(人4)が落とすと、山本脩斗(スポ2)が左足で冷静にけりこみ、早くも先制点をあげる。1部のチーム相手にも、臆せず積極的に戦う意思の表れだった。その後も、ボールを支配し、次々と攻撃を仕掛ける。25分には徳永悠平(人4)のロングパスに抜け出した矢島がドリブルで持ち込み、シュートを放つ。35分にはコーナーキックからの混戦で、矢島がシュートを放つが、キーパーにセーブされ、さらにその跳ね返りを狙うがゴール上へ外れてしまう。あと一歩のところで追加点を奪うことができず、相手も1部のプライドを見せる。しかし、勢いに乗る早稲田は止まらなかった。38分に、徳永からパスを受けた山本が、果敢な飛び出しを見せたボランチの金田隼輔(スポ3)へ見事なスルーパスを供給し、金田が冷静にキーパーの左脇を抜き、追加点をあげることに成功した。一方、守備面においては、ヴェルディでの出場経験もある塗師の冷静な対応で相手を完全にシャットアウトし、攻守とも完璧といえる内容で前半を終えた。

 前半の勢いで行くと思われた後半、早稲田はリードの安心からかその勢いを失う。イージーミスが目立つようになり、運動量も減少。集中力を欠く時間帯が続いた。ここで、流れを変えるべく77分に高橋周大(人4)を投入する。教育実習明けにもかかわらず、キレのある動きで早大攻撃陣を再び勢いづけた。すると81分、相手のクリアミスをカットした高橋が、矢島へスルーパス。これを受けた矢島は、DFをかわし右足で冷静に流し込み、試合をほぼ決定付ける3点目を上げた。その後も、67分に投入された島村毅(スポ2)が幾つかシュートを放つも追加点は奪えず。ここから流れは明治に移る。87分に横山が2枚目のイエローで退場。ロスタイム91分には珍しい金守のミスから押し込まれ、1点を返されてしまった。嫌な印象を残して終了のホイッスルとなった。

 この日活躍が目立ったのは4年生。矢島は強靭な体を生かしたポストプレー、そして豪快なドリブル突破と1部相手にもレベルの違いを見せつけた。玉田は局面での素早い判断と左サイドからのチャンスメイクが光った。個々の技術で明治を上回り、スコアの上でも快勝といえる。しかし、リードして迎えた後半のペースダウンは顕著で、対する明治がロングキックを多用したためピンチを迎えずにすんだが、終了間際にミスから失点を献上するなど集中力の維持には改善の余地が見られた。次の対戦相手は国士舘大学。こちらも1部6位のチームである。次の試合でも積極性を見せ、ぜひ全国への切符を手にしてほしい。

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT=平野峻、PHOTO=普川まど香)
 


 
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