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3日間に渡って行われた全日本学生レスリング選手権、最終日にはグレコローマンスタイルの試合が行われ、早大からは66キロ級の小林威仁（社学4）と84キロ級の伊藤拓也（スポ2）がともに準優勝を果たした。
昨年のインカレでは準優勝。今年は「優勝」の2文字を口に出していた66キロ級の小林は、初戦から準優勝まで危なげない戦いぶりをみせ一気に決勝まで駆け上がってきた。決勝で対する相手は、昨年同階級の決勝戦で敗退した拓殖大の江藤紀友である。第1、2ピリオドが終わった段階でスコアは1-1の同点、小林は警告を1回受けるなど激しい試合展開となる。そして第3ピリオド、0-0のままで迎えたクリンチで優先権が江藤に渡ってしまう。幾度も持ち上げられそうになるが耐えしのぐという攻防が繰り返される。そして残り時間がわずかとなり小林に優先権が移行する直前、江藤の投げ技から逃れようとした時に小林が足を使ったと判断され2コーション（警告）を課される。その結果3つ目の警告を受けてしまい、警告負けとなってしまった。一進一退の試合展開、優勝がみえる位置にいただけに、悔しい準優勝となった。
グレコローマン84キロ級に出場した伊藤はかねてから「グレコローマンスタイルは苦手」と話していたが、すべての試合を完封し順調に勝ちあがってきた。そして準決勝、日本文理大の沖村雄治を相手に第1ピリオドは両者無得点のままクリンチでの勝負となる。伊藤はコイントスで優勢権を渡してしまうも、冷静な試合運びで5－0と完封。続く第2ピリオドもクリンチにもつれ込む。またもやコイントスは沖村優勢に。抱え込まれ投げられかけるもうまく体を反転し難を逃れると、あわやフォールにまで持ち込む。続く残り30秒、伊藤優勢のクリンチから勝負を決める俵返しで試合終了。とうとう決勝への切符を手にした。そのまま快進撃が続くことが期待されるが、昨年の優勝者である国士舘大の鶴巻宰との決勝ではスタンドの状態から実力差を見せつけられてしまう。第1、2ピリオドとも先制されるとクリンチでもなかなかポイントを奪うことができない。最後は肩越しに投げ技を決められ試合終了、準優勝が決まった。
また60kg級では安澤薫（スポ1）、96㎏級で浅見哲郎（スポ1）、120kg級で安田伊織（スポ2）がベスト8入りを果たしている。
関連サイト
レスリング部公式サイト
日本レスリング協会公式サイト
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