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2006/4/30 [ア式蹴球部]

関東大学リーグ第6節、筑波大と1−1で勝ち点を分けあう。

 
 
早大
1
0-0
1
筑波大
1-1

第80回関東大学サッカーリーグ戦
第6節
早稲田大学×筑波大学
4月23日(日)
フクダ電子アリーナ

得点者(早大) 渡邉

 4月30日、千葉県市原・フクダ電子アリーナにおいて、関東大学リーグ1部第6節早大ア式蹴球部対筑波大学蹴球部の試合が行われた。前節・中央大戦では終了間際の失点で引き分けに終わり、3節順天堂大戦以来、勝ち星のない早稲田。出場停止の金守貴紀(社学3)の穴を埋められるかが鍵になる。一方、この日の相手、筑波大は、駒大と共に大学サッカー界を代表する強豪。昨年度から、平山相太(現ヘラクレス)、藤本淳吾(現清水)が抜けたものの、年代別代表経験者を揃え、5節終了現在、3位につけている。そう簡単には勝たせてはもらえないだろう。

 早大のシステムは3−4−1−2。前節に続き市川雄太郎(スポ1)が出場。懸案の左サイドには、昨年の活躍が記憶に残る中島健太(社学3)が入った。序盤、スピードがある筑波の鋭い出足にペースを掴めずにいたが、6分ペナルティアーク付近でボールを受けた渡邉千真(スポ2)が振り向き様に強烈なシュート。流れを変えるかに思われた。しかし、筑波大はここから怒涛の攻撃を繰り出す。12分、10番が右サイドを突破、二人をひきつけ中央へパスを送るが走りこんだ選手がミートできず、決定的なピンチを逃れた。さらに20分、11番がPA左から強烈なシュートを放つが、時久省吾(スポ4)がセーブ。ピンチはまだ続く。10番がカウンターからドリブルで中央突破それをFWへ繋ぎ、シュートを撃たれるがまた時久がセーブ。この時間帯を防ぎきり、今度は早大ペースに。33分に相手陣内でパスを繋ぎ、右サイドでフリーになっていた松本怜(スポ1)が放ったシュートはゴール上へ。37分には山本脩斗(スポ3)がCKを頭で合わせるが、これもゴール上へ外れる。40分には相手ミスからボールを得た渡邉が二人を抜き、シュートを撃つが今度はGKにセーブされる。さらに、43分渡邉がPA付近でキープし、松本へスルーパスを出すが、またもシュートはGKがセーブ。どうしても先取点を奪うことが出来ない。そしてLT、左から中島がグラウンダーのクロスを上げると、市川がスライディングで合わせた。キーパーが何とか触れたボールは、内ポストにはね返りゴールラインを割ったかに思われたが、認められず前半終了。同点で終ったものの、チャンスを作りまずまずの内容だった。一方、筑波も10番三澤(3年)が巧みなドリブルでチャンスを創るなど、実に充実した試合展開となった。

 後半に入り、まず10分。筑波2番がシュートを放つが、GK正面へ。12分には、FKからパスを受けた兵藤がスルーパス。受けた中島がシュートフェイントでDFをかわし、松本へ繋ぐが、合わせたボールはまたもGKがセーブ。どうしても勝ち星がほしい早大は前田亮(教育3)と首藤豪(スポ3)を投入。これがすぐさま功を奏した。27分首藤が右から上げたボールを松本が折り返し、渡邉がヘディングシュート。相手GKに一旦セーブされるが、これを再び渡邉が蹴りこみ遂に待望の先取点をゲット。しかし、この喜びは一瞬で悪夢へと変わる。筑波のキックオフからわずか30秒、17番に見事なシュートを決められ同点。これには大榎監督もショックを隠しきれなかった。その後は、運動量が減少した筑波に対し、早稲田が攻め込む。しかし、多くのチャンスを迎えた渡邉が決めきれず、35分の前田の強烈ボレーもGKがセーブ。LTには渡邉のクロスを首藤が折り返し、またも前田に渡るがミートしきれずこのまま試合は終了。激戦は両チームとも勝ち点を分け合う結果となった。

 多くの決定機があっただけに、勝ちきれた試合であった。ともあれ、今日は早大の目指すサッカーができていたようだ。パスを繋ぎ、前線の選手の想像性溢れるプレーでチャンスを作り出した。左サイド中島も得意のドリブルでリズムを作り出し、及第点の出来といえる。一方、全体的に攻守の切り替えがやや遅いように思われた。これはこれからの課題といえよう。しかし、内容はここ数試合では一番の出来。選手も失われた自信を少なからず取り戻したのではないだろうか。あとは、勝利のみ。次節、明治大戦に期待したい。

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT=平野峻、PHOTO=村山裕太、五十嵐文子)
 


 
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