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2006/5/2 [男子バレーボール部]

大阪府立体育館にて行われた黒鷲旗全日本バレーボール選手権で早稲田は春高王者の深谷高校にセットカウント3−2で辛くも勝利した。

 
セッター北沢
 

 
安定したプレイを見せた松永健太
 
 
早大
3
25-15
2
深谷高
25-22
23-25
16-25
15-13
黒鷲旗バレーボール選手権グループリーグ一回戦
早稲田大学×深谷高校

大阪府立体育館
5月2日(火) 

 高校生からVリーグまで各カテゴリーのトップ選手が一同に集う大会。それが黒鷲旗全日本バレーボール選手権である。Vリーグと高校生などほかでは見られない組み合わせで試合が展開される。それが黒鷲の醍醐味である。早稲田は今回で3度目の出場であり、現役選手の中では北沢浩、藤森圭(ともにスポ3、岡谷工高)などを除き黒鷲初出場の選手がほとんどである。グループリーグ初戦の相手は深谷高校。高校では圧倒的な実力を誇る八子大輔を中心に今年度の春高で二連覇を成し遂げている。

 第一セット。高校生相手に中島敬介(スポ4)を中心としたブロックの高さが際だち深谷のスパイクミスを誘っていく。また、深谷のサーブミス、レシーブミスにも助けられ、あっという間に第一セットを25−15で先取した。続く第二セット。序盤、主導権を深谷に握られてしまうもののブロックに勝る早稲田が優位に試合を展開していく。中島のブロードや三枚でついたブロックが決まり、第二セット目も25−22で連取する。

 しかし、第3セットに入ると幾度となく強烈なサーブが早稲田を襲う。サーブカットに精彩を欠き、中盤になり一気に5点差をつけられてしまう。よみがえったかのような活躍をする深谷の選手たちに早稲田の選手たちは翻弄される。最後に北沢が一枚ブロックを決め逆転を匂わせる場面もあったが、勢いに勝る深谷に逃げ切られ23−25でこのセットを落としてしまう。第4セットに入っても深谷の勢いは止まらない。八子#1がどの位置からでもスパイクを決めるのとは対照的に早稲田の選手はサーブで崩されるためスパイクを打ち切ることができない。さらにはサーブミス、レシーブミスを連続する悪循環が重なり、このセット16−25と大差で落としてしまう。

  落ち着きを取り戻した早稲田は第五セット深谷と一進一退の攻防を繰り広げる。柴小屋康行(スポ3)のバックアタック、松永健太(スポ4)の時間差など本来のコンビバレーを展開すると黒木陸(スポ3)も要所でスパイクを沈め、最終セットを15−13で取りきった。

 セットカウント3−2。貫禄の勝利とは言えないものの最後は大学生としての経験の差を見せ付けた。「深谷は春高明けで自信を持って試合に臨んでいるし、選手たちには少なからず気負いがあった。自分たちとしては拾って繋いで速いコンビネーションのバレーをしたかった。」と試合後の菊池巌監督(S54教卒)。早稲田が目指す拾って繋ぐバレーを次の試合で是非とも見せてほしいところである。

関連URL
早大バレーボール部公式サイト

(TEXT、PHOTO=村山裕太)
 


 
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