早大 2 24-26 3 中央大 25-21 23-25 25-23 7-15 秋季リーグ戦・10日目 早稲田大学×中央大学 NECニューライフプラザ 10月29日(日）

　リーグ戦最終日の相手は中央大学。4年生にとっては泣いても笑っても最後のリーグ戦。早稲田は残念ながら下位リーグでの戦いを強いられたが12月のインカレへ良い形でつなげるためにも気持ちの良い終わり方を望んでいたはずなのだが…。この試合は初戦でストレート勝ちを収めたときのように簡単には進まなかった。

　序盤から順調な滑り出しを見せた両校は一進一退の攻防を展開する。そのまま終盤は柴小屋康行（スポ3）と中大#13福澤のエース対決となり24-24に持ち込むも、あっけなく第1セットを落としてしまう。第2セットは安定した活躍を見せる柴小屋、黒木陸（スポ3）の両エースが難しい体勢からの2段トスを打ち切れば、早稲田のコートをよく見ていた中大福澤の落ち着いたプレーが出るなど、またも一進一退で終盤を迎える。そこで投入されたピンチサーバー須永武史（スポ4）が見事に流れを呼び込む働きをし、早稲田は25-20でこのセットを取り返す。

　続く第3セットも接戦。今日は大事なところで主将の松永健太（スポ4）が攻守に渡って頼もしさを見せ試合をつくっていたが、早稲田は最後の最後でねばることができずこのセットは23-25で失う。第4セットは終盤の競った展開で再び登場したピンチサーバー須永の活躍で25-23とし、早稲田としては今リーグ初となるフルセットへと試合を持ち込んだ。

　 第5セット、中大のアタッカー陣が次々に得点を決めていくのに対し、早稲田のアタッカー陣はやや苦戦。最後はサーブカットのミスが出てしまうなど不甲斐なく7-15でリーグ最終日を黒星で飾ることとなってしまった。

　東日本インカレに続いてまたも中大にやられた。レシーブで執念を見せるなど良い所はあったが、主な敗因はやはり気持ちの面か。1セットを取ったところで5位が確定したことを背景に、わかっていながらも集中力を保ち続けるのは難しかったのだろう。主務の弘津知樹（政経3）も「リーグ戦は気持ちの持っていき方が難しい。」と悔しそうに振り返った。結果的に一点一点の重みに泣かされる形となった今季だが、「今このメンバーでこうしてバレーができることが楽しくて仕方ない」というような原点にかえった思いがあれば一点の重圧にも自然と打ち勝てるのではないだろうか。須永の活躍を見てそんなことを思った。しっかり休養をとり全日本インカレで自分たちのバレーができるよう練習に励んで欲しい。

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