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2005/12/8 [男子バレーボール部]

チームがひとつに!ライバル・中大を撃破。劇的勝利で前年に続いてのベスト4進出。

 
 
 
 
 
 
 

早大
3
21-25
2
中大
19-25
25-23
27-25
15-13

全日本インカレ・準々決勝
早稲田大学×中央大学

東京体育館
12月8日(金)

 全日本インカレも終盤戦、ベスト4をかけて中央大学との対戦を迎えた。今年の中央大学との戦績は2勝2敗。東日本インカレでは中央大にベスト4入りを阻まれるなど悔しい思いをさせられた。今日こそその時の借りを返し雪辱したいところだ。

 中大、福澤#13の強烈なサーブから幕を開けた第1セット。序盤から動きの硬さが目立つ早稲田とは対照的に中大はチームの要の福澤を中心に確実に得点を重ねていく。常に後手に回る展開であり、主将の松永健太(スポ4)もなかなかスパイクを決めることができない。それに追い討ちをかけるように中大は福澤の勢いは増していく。早稲田は終盤に入り、時間差、速攻など素早い攻撃から少しずつリズムを取り戻しかけたが、序盤につけられた得点差が響き第一セットを落としてしまう。

 第2セットに入ってからも第1セットの嫌な流れを断ち切ることができない。早稲田の選手たちは気持ちの入ったプレーを見せるもそれが力みへと繋がり、早稲田の持ち味を発揮することができない。スパイクの出所を中大のブロッカー陣にことごとく読まれるなどいいところなく立て続けに第二セットを連取されてしまう。

 後のない状況での第3セット。しかし、ここでのタイムアウトを境にチームのムードは一変した。柴小屋康行(スポ3)が大事な場面でしっかりスパイクを沈めていき、チームの雰囲気を盛り立てる。相変わらず好調を維持する中大と一進一退の攻防を繰り広げる中、先に抜け出したのは早稲田だった。終盤、北沢浩(スポ3)の一枚ブロックで流れを掴むと24−23と緊張の場面でピンチサーバーとして須永武史(スポ4)が登場。この須永のサーブから福澤のバックアタックをレシーブ、最後は松永が苦しい体勢からもスパイクを決め、第3セットを奪った。

 勢いそのままに第4セットへと突入。このセットは松永と柴小屋が絶好調。中大、福澤がほとんどのスパイクをコートに叩き込む中、早稲田は繋いでなんとかスパイクへと持っていく全員バレー。松永がブロックを決めれば、柴小屋が強烈なバックアタックを叩き込む。中大、福澤も負けじとスパイクを早稲田コートへ。しかし、またしても終盤ピンチサーバーとして登場した須永が活躍。得意のフローターサーブで相手レシーブを乱し流れを呼び込む。3点差をつけこのまま勝ちきるかと思われたが、粘る中大も福澤にトスを集め確実に得点をあげる。しかし、最後は気持ちに勝る早稲田が第4セットを奪った。

 最終セットは互いに一歩も引かない。「勝ちたい気持ち」が最高の形で作用した早稲田は柴小屋のサービスエース、北沢のスーパーレシーブ、松永の一枚ブロックなどチームのムードも最高潮。プレッシャーのかかる場面でも柴小屋がブロックを抜くスパイクを決めると、最後は中大のミスでゲームセット。セットカウント3−2、劇的な勝利でライバル・中大に競り勝った。

 2セットを取られ苦しい展開のなかの逆転勝ち。「気持ちで勝った」と柴小屋と黒木は口を揃えて言うように技術の差を越えた勝利であった。試合後、目に涙を浮かべる選手たち。四年生が中心となってチームを引っ張った。ボールをなんとか拾おうと体育館を駆け回る選手たち。リーグ戦では見られない選手同士が激突する場面もあった。「まだこのチームで試合をしたい」その気持ちがチームを勝利へ導いてくれたに違いない。明日、センターコートにて前年敗れた東海大学との対戦。「全員バレー」で東海大に臨む。

 

(TEXT=村山裕太、PHOTO=横山真弓)
 


 
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