WasedaWillWin.com
 
2006/12/10 [男子バレーボール部]

日体大にセットカウント3−2での劇的勝利、前年に続いて全日本インカレ3位の座を手にした。

 
 
 
 
 
 
 

早大
3
25-21
2
日体大
21-25
22-25
25-23
15-11

全日本インカレ・3位決定戦
早稲田大学×日本体育大学

東京体育館
12月10日(日)

 前日の東海戦では早稲田の持ち味を出せないまま敗れてしまった。苦しい状況の中ではあるが、最終日にあたる今日3位決定戦・日本体育大学との試合を迎えた。秋季リーグでは2部リーグを格段の強さで勝ち上がってきた日体大の勢いに押されストレートでの敗北。また、日体大は前日の筑波戦には敗れたものの前年の覇者に対して2セットを奪う好ゲームを繰り広げた。

 第1セット。序盤は両校譲らず得点を重ねていく。松永健太(スポ4)や黒木陸(スポ3)が順調にスパイクを決めていけば、二木健太(スポ4)の一人時間差や中島敬介(スポ4)のブロードなどそれぞれの選手が持ち味を発揮するかたちで試合が進んでいく。しかし、互いに譲らない状況の中、柴小屋康行(スポ3)が難しいトスを連続して叩き込むと流れは一気に早稲田へ。その後も安定した試合運びを行うと、最後は中島がブロードを決め第一セットを先取する。

 第2セットに入ってからも中島が好調を維持する。強烈なスパイクを連続して決めこのまま早稲田が流れに乗るかのように思われた。しかし、日体・神田の強烈なサーブに早稲田のレシーブが乱れると流れを日体に持っていかれてしまう。その後、中島、柴小屋二枚でついたブロックが決まるなど、早稲田に流れが傾くかという場面もみられたが、最後に早稲田がミスを立て続けに犯し自滅。第2セットを奪われてしまう。

 第3セット。このセットでも中盤、日体・神田のサービスエースで試合の主導権を与えると頼みのサイド陣がミスを連続。しかしその後5点を離された14−19の局面から松永、黒木らが難しいトスを連続して沈めるなど連続で5得点を奪い日体に追いつく。このまま勢いに乗り早稲田が逆転するかと思われたが二木とセッター北沢浩(スポ3)の激突で試合の流れは日体へ。勢いを失った早稲田は連続得点を許し、第3セットを奪われ後のない状況へ。

 第4セット、気持ちの入った松永が好調、チームを盛り立てる。しかし、ブロック面では日体のセンターを中心とした速い攻撃についていくことができない。主導権が握れないまま終盤へ突入。ここで活躍を果たしたのは主将の松永だった。最後の最後、プレッシャーのかかる場面でことごとくスパイクを決めると、ピンチブロッカーとして登場した徳武正哉(スポ2)が相手のスパイクを完全に読みきり大事な場面で役割を果たした。ここぞという所で選手が活躍し第4セットを奪った。

 セットカウント2−2、最終セットへと突入。試合はどちらに転んでもおかしくない状況で展開されていく。そんな状況の中7−7の局面、黒木がスパイクをふかしてしまうも相手のミスという判定が下り、得点は早稲田へ。運も見方につけた早稲田は、黒木が絶好調。二段トスを何本も相手コートに叩き込み試合を優位に展開すると、ピンチサーバー・須永武史(スポ4)もサービスエースを決め点差を広げる。気持ちに余裕のできた早稲田はその後得点を重ねると、最後はまたもや黒木が強烈なスパイクを沈めゲームセット。最終セットまでもつれた厳しい試合に終止符を打った。

 前年に続いての3位決定戦での劇的勝利。インカレ前、チームのまとまりの面でも不安感もあった。しかしこの厳しい状況の中、「4年生がチームをひとつにまとめた」と選手は口を揃えて言う。試合に出場したレギュラー選手だけでなくサポートメンバーへと回った四年生が協力してチームをひとつの方向へと向かわせた。前年の流れを継承し、最後まで前面に闘志を押し出して戦った末のインカレ3位をいう結果。選手たちが全力でプレーする姿に会場に詰め掛けた多くのファンが魅了されたに違いない。来年に向けて新チームでの挑戦が始まる。来年の早稲田にも今年に負けないチーム作りを期待したい。

 

(TEXT=村山裕太、PHOTO=横山真弓)
 


 
WasedaWillWin.com HOMEへもどる