4月14日、大井ふ頭海浜公園陸上競技場で行われた、第40回東京六大学対校陸上競技大会で、早稲田は法政に惜しくも3点差で敗れ、2年連続の総合2位となった。
総合順位では惜しくも法政に敗れたものの、早稲田はトラック部門では優勝を果たした。このトラック優勝に最も貢献したのは中距離陣の活躍だろう。800メートルでは1周目から山口哲平(スポ3)が積極的にレースを引っ張り、2周目は山口の後ろについた早川達哉(スポ3)と2人で他を寄せ付けない走りを見せ、早稲田が1、2位独占。また、1500メートルには前回優勝の下平芳弘(スポ4)と前々回優勝の高橋和也(スポ3)のチャンピオンコンビが登場。前半は無理をせず、周りの選手の様子を窺いながら走っていた2人だが、1200メートルを過ぎてからじわじわとペースを上げ、伸びやかなラストスパート。下平、高橋の順でゴールし、800メートルに続き1、2位独占となった。
またトラックではリレー2種目制覇も成し遂げている。4×100mリレーでは、第一走者から飛び出した早稲田が、そのまま1位でフィニッシュし、六大学対校での11連覇を達成。4×400mリレーでは第一走者で出遅れがあったものの、アンカーの原平大(人3)が見事な走りを見せ、ラスト数メートルで1位を走っていた法政に並び、一歩の差で競り勝った。
トラックシーズンの開幕戦となった今大会で、多くの選手は良いスタートがきれたようだ。しかし中には自己新記録を出しながらも勝ちきれず、勝負面での詰めの甘さが見られる選手もあった。5月の関東インカレでは、記録だけでなく、勝負に負けない強い走りに期待したい。
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