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2007/6/23 [競走部]

全日本大学駅伝予選会レポート

 
 

 
   
 

 

   

 4年ぶりに、伊勢路へエンジの襷が帰ってくる。
 6月23日、代々木公園陸上競技場(織田フィールド)で行われた全日本大学駅伝予選会において、早稲田は総合4位となり、本戦への出場が決定した。

 この予選会には20校が参加し、各校2名ずつ、4組10000mのレースを行い、8名の合計タイムの上位5校が11月4日に開催される本戦の出場権を手にすることが出来る。1人の失敗も許されない厳しいこの予選会を、早稲田は過去3年連続で通過することができておらず、鬼門とも言うべき大会であった。

  1組目に出場したのは天木和広(人3)と高野寛基(スポ1)。序盤、集団の内側を俯き加減で淡々と走る天木に対して、高野は集団の外側で位置取りを気にする様子。5000mを過ぎた辺りでペースが上がった際には2人共先頭集団についていたが、次第に高野は遅れ始め、最後は力が切れ25着。一方天木は前半に力を貯めていたのか、終盤もスピードが落ちることなく、3着でフィニッシュ。これまで大きな試合に出場のなかった天木であったが、底力を発揮し上級生の責任を果たした。

  2組目には、阿久津圭司(スポ3)と湯浅義人(スポ1)が出場。スタート直後に専修大・井上がハイペースで一人飛び出したが、後続は阿久津、湯浅を先頭に3分を少し超える落ち着いたペースで7000メートル辺りまでレースを展開した。終盤にかけてペースは上がり集団もばらついたが、阿久津は9000メートル手前から更にペースアップ。最後まで足が良く伸び、2着でフィニッシュ。今シーズン怪我で試合への出場がなかったが、大事な試合で積極的な走りを見せ、見事な復帰戦となった。一方1年生の湯浅も粘り強くスピードについていき、14着であった。

 3組目には、本多浩隆(スポ4)、中島賢士(スポ1)が出場。この組はペースが上がったり下がったりと落ち着かず、けん制しあいながらのレース展開。集団の中盤で様子を窺っていた2人は、ラストスパートにも力があり、本多が9着、中島が13着でフィニッシュ。しかし4年生本多が「(2年生の走る)4組目に負担をかけたくなかったのに…。」と話すように、3組目終了時点で早稲田は総合3位で、4,5,6位のチームとの差は僅差。本戦出場の行方は最終組の結果次第となった。

 その最終組には主将・駒野亮太(教4)と尾崎貴宏(教2)が出場。各校のエースが揃うこの組は、序盤からハイペースでレースが進み、駒野、尾崎共に5000mを過ぎた辺りから表情が険しくなる。フォームも崩れ苦しい走りとなったが、駒野は粘り強い走りで5着。最後足が伸びなくなってしまった尾崎もなんとか19着。結果早稲田は総合4時間3分42秒91という記録で4位。伊勢路への切符を手にした。

 エース竹澤健介(スポ2)が日本選手権の調整のため出場できない中、トップ通過は果たせなかったものの、本戦出場という結果が残せた事は、チームの、また一人一人の選手の励みになったのではないだろうか。今回の結果により、出雲、全日本、箱根の三大駅伝へ出場が決まった早稲田。厳しい合宿が待っている夏に向けて選手達は「(箱根予選会があった昨年までと違い)思い切って練習ができる。」と楽しみな様子も感じられた。夏を越え、秋。選手達がどのような走りを見せてくれるのか、楽しみである。

 

(TEXT=神崎風子、PHOTO=村山裕太)
 


 
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