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関東大学対抗戦
早稲田大学vs帝京大学
11月11日(日)秩父宮ラグビー場
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11月11日、秩父宮ラグビー場にて関東大学対抗戦、対帝京大戦が行われた。前節、筑波大戦では終盤反撃を受けたものの33-21で勝利を収め、4連勝でこの試合を迎えた。「試す」のではなく「戦う」最初の一戦。大学選手権へと続くクライマックスの初戦だけに、厳しい試合となることが予想された。
試合は予想に反し、序盤から動く。早稲田は7分、ゴール前5mでラインアウトを得ると、そのままモールへ持ち込み、前進してFL有田幸平(スポ4)がトライ。両PRを欠くFW陣の踏ん張りで先制点を挙げる幸先のよいスタートをきった。16分には、帝京LOツイ(1年) がシンビンで退場。早稲田はその隙をつき、17分にはまたもラインアウトからモールで粘り、再び有田がトライ。いいペースで14-0まで広げる。21分にペナルティゴールから失点したものの、今度はBKから展開。23分、SO山中亮平(スポ1)とFB五郎丸歩(スポ4)が息の合ったコンビプレーで混戦を突破。数的有利な状況を創り出し、余裕を持ってWTB田中渉太(スポ3)へラストパス。右隅へトライを決め、19-3とする。34分にはラインアウトからSH三井大祐(教育4)、山中と繋ぎ、CTB田邊秀樹がトップスピードで一人を交わしてトライ。26-3まで点差を広げ前半を終了した。FW、BK両陣が上手く得点に絡み、いいテンポで得点を重ねたものの、守備面ではブレークダウンで相手に先手を取られ、ターンオーバーされるシーンが目立った。
後半に入っても、早稲田の勢いは止まらない。3分にBK陣で展開を続け好機を伺うと、山中が起点となって、最後はNO8豊田将万(スポ3)が強引に突破、ゴール中央へトライを決める。5分には自陣でのターンオーバーから素早く展開。ボールを受け取った田中がハーフラインから独走、相手の守備を寄せ付けず右隅へトライ。このプレーによる怪我で途中退場することになったものの、観衆を驚嘆させた。8分にはLO権丈太郎(スポ4)がトライを決め、31分には田中に代わって出場した中濱寛造(教育1)が対面選手をハンドオフで制し、トライ。47-3まで差を広げ、勝負を決める。36分にトライを許したものの、試合を締めくくったのは、この日何度も起点となった山中。ハーフライン付近でボールを受け取ると、珍しく自ら仕掛ける。長いストライドを生かし、五郎丸を彷彿とさせる豪快な突破で3人を蹴散らしながらトライ。61-8と圧倒して試合終了。終了に対して、そして山中のプレーへの賞賛に、大きな拍手が巻き起こった。
序盤から接点で圧倒。ペースを掴み、相手陣内で試合を進めると、モールそしてBKラインからの展開で効率よく得点を奪った。途中出場の選手もそれぞれの持ち味を示し、チームの核としての内容・結果、そして核を囲む幹である選手層の強化と、得るものの大きな試合だった。試合後、中竹竜二監督は「やりたいラグビーのベース、トライの形を実践できた」とその充実振りを語っていた。次戦は早慶戦。慶應は今季、筑波に敗れるなど調子を落していたが、明治戦では引き分けに持ち込むなど徐々に回復の兆しを見せており、昨年も苦しめられたBK陣はやはり脅威になるだろう。次の一戦も期待したい。
関連URL
早大ラグビー蹴球部公式サイト
関東ラグビーフットボール協会
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