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2007/10/21 [ア式蹴球部]

ア式蹴球部が地域イベントに参加して

 去る10月21日東伏見アイスアリーナ周辺で「ふれあい市場2007」が開催され、東伏見に根を下ろして活動する運動部の選手達が地域の方々と交流の機会を楽しみました。当日は地域の子ども達から選手のファンの方まで、多くの方々が足を運び、選手たちと一緒に楽しいひと時を過ごしている光景が溢れていました。
 今回は、同イベントで兵藤慎剛選手(スポ4)・鈴木修人選手(スポ4)がサイン会を行ったア式蹴球部から、当日のサイン会にも従事されていた藤田愛さんに“地域交流”というテーマで執筆していただきましたので、兵藤選手・鈴木選手のコメント等と合わせてご覧ください。

 
 

 今回ア式蹴球部は、地域住民の皆様との数少ない交流の場、東伏見地域イベント“ふれあい市場”に主将・副将のサイン会という企画で参加させていただきました。
 今年の7月にも東伏見の“夏祭り”に、アイスホッケー部、ラクロス部とともに参加させていただき、地域の皆様に触れ合うことができました。今回は夏祭りほど大きなイベントではありませんでしたが、サイン会を通して子供たちや若者と“東伏見”という地域のイベントに参加することができて、いろいろ考えさせられる機会をいただきました。

 何よりも、自分たちが日々過ごしている東伏見という街で“ふれあい市場”や“夏祭り”のような大きなイベントが開催されていることを知らない部員が多く、せっかく自分たちが生活している地域と触れ合う機会があるにもかかわらず、もったいないことをしているのです。
 残念なことに、現代の体育会の部員に始まり、大学生の多くが、地域社会の方々に支えられていることを当たり前だと思ってしまっている現状があります。別に、悪気があってそのような意識でいるわけではなく、現代社会で自然に失われてしまったのでしょう。しかし、そんな現状をしょうがないと云って見過ごしてしまうのではなく、現実を受け止めて、これからの社会のために自分たちの将来のために何か行動を起こしていかなければならないと思います。

理想の地域社会としては、部員たちが地域に支えられていることに感謝の気持ちをもち、街ですれ違った時などは、「いつもありがとうございます!」など気軽に感謝を伝えられたり、「来週の試合頑張ってねー!」と街の方から応援の言葉をかけていただいたりする状態が生まれたらなと思っております。そうすれば、街にとっても私たちがいることで活気付いたり、大学生が地域社会を有効活用して成長する機会を得たりすることとなるでしょう。

 
 

 具体的な今後の課題としては、第一歩として、部員の中に住民の方への感謝の気持ちを気付かせること。私たちが日々練習できていることを、大学のOB・OGに感謝することはもちろんですが、「東伏見」という地域で行っている以上、地域の皆様のお力添えなしには日々練習できていません。自覚はなくとも、どこかしらでお世話になっていることに部員全員が気づいているかといえば、情けない話ですが即答できる自信もありません。しかし、云い訳をする訳ではないですが、現状ではそのような地域の方の恩恵を自覚できるような機会もありません。それは、気づいている人が気づかせてあげられるように、何かしらの機会をつくっていかなければならないと使命感を感じています。
 また、ア式蹴球部という存在を皆様に認識していただき、地域に愛される存在となること。その目的は、同じ地域住民の方との交流の中で、今失われかけている、地域住民との中での教育を部員がさせていただくこと。また、地域住民の方にサッカーというスポーツを私たちをきっかけに体験していただき、生活をより豊かにしていただくこと。
 そして、毎日お世話になっている東伏見という地域に恩返しをする意味で地域活性に携わっていくこと。私達にできることは、まず、一緒に東伏見をより元気で楽しい街、住民たちが幸せな街にしていくお手伝いをしていくこと。そのためにはまずは良い成績を残し、ア式蹴球部の活躍を通して世に東伏見をアピールしていきたいと思っています。

 東伏見の住民の皆様との関わりの中で、現代の学生、若者に失われている教育を自然と取り戻していき、体育会という環境で大学生活をよりよいものにしていけるように、自分たちの手で改善していき、体育会、早稲田大学ア式蹴球部を地域社会に欠かせないものとしてとらえていただけるような存在にしていけるよう努力していきたいと思っています。
 地域社会の中で、部員がより成長し、街にも恩返しできるギブ&テイクできる状態が生まれ、人間として成長出来る大学生という時間を濃密なものにしていける可能性が体育会にはあるのだと信じています。

 今後の発展としては、今回のような機会をより有効に活用し、他の体育会の部活とも交流を深めて、東伏見を拠点としている早稲田大学体育会のみんなで、このような活動を協力しながら行っていきたいと思っています。

 最後になりましたが、JR東日本カップ2007第81回関東大学サッカーリーグ戦【後期】の最終節が11月25日(日)に西が丘サッカー場にて行われます。最終節は、早稲田大学ア式蹴球部の集中応援日とさせていただきまして、ア式の応援に来ていただいた方にはもれなくチケットを差し上げますので、ぜひともお誘い合わせの上ご来場ください。優勝をかけた白熱した戦いに出来るよう、残りの試合も優勝争いに目指して戦い抜きたいと思っておりますので、ぜひとも地域のみなさん、そしてもちろん同じ早稲田大学の学生にも多く駆けつけていただきたいと思っております。どうぞ温かいご声援を宜しくお願いいたします。

≪サイン会に参加した兵藤慎剛選手・鈴木修人選手コメント≫

 
 

◆サイン会の感想は?
兵藤慎剛選手(以下兵藤): すごい楽しかったです。こういう機会はなかなか無いので個人的にも楽しんでいますし、ファンの方達もたくさん来てくれて、すごい嬉しいなと思います。

◆サインはいつ頃から書かれていますか?
兵藤: 高校の時にどこかの宿舎に泊まる時とかも色紙が出てきて書く機会があって、みんな書いてたんで、自分だけ漢字で書いてるのは嫌だなと思って、そこから考えるようになりました。

◆今後もこのような機会を持ちたいですか?
兵藤: 東伏見で僕らも練習してるし、こういうイベントとかに呼んでもらえるのはすごく光栄なことなんで、僕らも呼んでもらえるだけの活躍をして地域を活性化出来れば良いかなと思います。

◆応援してくださっている方々へ。
兵藤: 大学リーグも大詰めになっているので、気持ちを込めてやりたいので、時間があったらぜひ会場に来てください。

◆サイン会の感想は?
鈴木修人選手(以下鈴木): 自分は早稲田に入ってこういうイベントは初めてだったんですけど、思ったよりもいっぱいお客さん来てくれて正直嬉しかったです。

◆サイン会の経験は?
鈴木: ないです、ないです、初めてです。

◆普段地域の方々と交流する機会はありますか?
鈴木: 早稲田クラブの方とかはけっこうグラウンドにいるんで顔見知りの人が何人かいて、その辺歩いていても挨拶とかしてくれるので嬉しいです。

◆今後もこのような機会を持ちたいですか?
鈴木: これから自分はサッカーを職業にしていくので、こういうことは大事だと思うし、ファンに勇気付けられることが沢山あるんで、積極的に関わっていきたいと思います。

≪サイン会でのファンの方々の声≫

◆このサイン会のことはどのように知りましたか?
 主務の方のブログを読んで知りました。

◆サイン会の感想は?
 選手がリクエストしたことに応えてくれたりして嬉しかったです。

◆ア式の魅力はどんなところだと思いますか?
 チームワークが良いところです。監督も含めてすごく仲が良いと思います。リーグ戦もインカレも頑張ってほしいです。

 

 各運動部の選手達と地域の方々やファンの方々が一緒に楽しい時間を築き、相互にパワーを交換し合えるような機会を今後も重ねていきながら、ますます交流の輪が大きく、深くなっていくことを期待したいと思います。そして、ウィルウィンもまた、交流の輪を形成する一部分としての役割を担っていきたいと思います。
 お忙しい中、執筆のご協力をいただいたア式蹴球部・藤田愛さん、どうもありがとうございました!

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

 

(TEXT=ア式蹴球部藤田愛さん提供、五十嵐文子、PHOTO=神崎風子)
 


 
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