5月10日、龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールドにて関東
大学リーグ第8節、対駒澤大学戦が行われた。前節では、中
央大学を相手に3-5で敗れ、今季初の連敗を喫した早稲田
。上位に踏みとどまるためにも、何としても三連敗は避け
たいところである。対する駒澤大は、シーズン序盤は躓い
たものの次第に調子を上げ現在三連勝中であり、順位も4位
まで浮上してきている。昨年の対決では、3戦3勝と比較的
相性の良い相手から、早稲田は悪い流れを断ち切り白星を
あげることができるか。
早稲田のゴールマウスには、第2節以来久々に伊藤拓真(ス
ポ4)が戻ってきた。しかし、試合は序盤から動く。早稲田
は10分、ロングスローからのボールをつながれ、最後は駒
大・森本にゴール右隅に流し込まれ早々と先制を許してし
まう。17分には、中盤からの縦パスを受けた12番・三島に
強引に中央を突破されると、早稲田のDF二人も振り切られ
追加点を奪われてしまい、0-2。2点ビハインドとなり、前
半のうちに1点でも返したい早稲田だが、なかなか決定機を
作り出せない。それでも37分、ゴール前で獲得したフリー
キックを、反町一輝(スポ3)が直接狙うがバーの上を通過。
続く39分にも、左サイドからのスルーパスに反応した中川
翔平(スポ3)がゴール前に飛び込むも、これもゴールならず
。結局、早稲田は得点を奪えず前半を終了し、0-2で試合を
折り返す。
後半に入っても、流れをつかむことが出来ない早稲田。チ
ャンスすら生み出せない状況を打破しようと、突破力のあ
る松本怜(スポ3)を56分から投入する。しかし、攻撃はかみ
合わずシュートを打てない時間が続く。一方の駒大は、守
備を固めつつ、前半と同様、ひたすらDFラインの裏をめが
けてボールを蹴り込みチャンスをうかがう。すると66分、
ロングボールに反応した8番・山崎が抜け出しミドルシュー
トを放つ。しかし、これはキーパー・伊藤がセーブし事な
きを得る。その後も、早稲田は選手交代などで反撃の糸口
を探るも、駒大の必死のディフェンスを崩せないまま時間
だけが経過していく。後半は早稲田のシュートもわずか1本
に終わり、これといった見せ場もなく試合終了のホイッス
ル。0-2で敗れ、上位の背中が遠のく3連敗となってしまっ
た。
連勝中のチームと連敗中のチームの勢いの差がそのまま内
容に表れた試合だった。相手の駒大は、試合中もよく声が
出ており、最後まで集中を切らさず90分間自分たちのサッ
カーを貫いていた。方や早稲田は、連敗中な上、序盤の2失
点で完全にペースを見失ってしまった。勝ちたいという気
持ちとは裏腹に、攻守ともにチームとして上手く機能して
いない試合が続いている。この3連敗で、首位の国士舘大学(20)
との勝点の差は10にまで開き、順位も6位に沈んだ。リーグ
戦前期も残り3節、今後も厳しい試合が予想されるが、その
中で早稲田は自分たちのサッカーを確立し、勢いを取り戻
すことができるのか注目である。
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
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