先週から行われている関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)の後半戦が24日、25日に国立競技場で行われた。
大会3日目の24日、早稲田は4×100mリレーにおいて4年ぶりの優勝を果たした。決勝のオーダーは予選と変わらず、木村慎太郎(スポ3)‐江里口匡史(スポ2)‐楊井佑輝緒(スポ4)‐木原博(スポ3)。三走・楊井から四走・木原へのバトン渡しは、昨年度の優勝校である筑波大とほぼ同時。アンカー勝負となったが、先週行われた100m決勝で3位入賞を果たした木原がその実力を見せつける走りをし、優勝のゴールへと駆け込んだ。一人ひとりが素晴らしい走りを見せたレースであったが、ここまで全て順調にきたわけではなかったようだ。2走・江里口は4月中旬に怪我をした影響で、先週行われた予選の直前まで十分な練習が積めていなかった。予選を突破し決勝までの1週間で走りを仕上げ、決勝に挑んだという。厳しい状況を乗り越えての優勝に、リレーメンバーだけでなく、競走部全体が喜びを爆発させていた。
また、この日は男子走幅跳で堀池靖幸(スポ3)が7m72の早稲田新記録で2位、女子走幅跳で佐伯尚美(教4)が5位、岡先聖太(M2)が砲丸投で6位入賞するなどフィールド陣が健闘。更に、女子5000mでは石橋早希江(教4)が2位入賞を果たした。序盤から積極的にレースを展開した石橋。4000mを過ぎペースが上がった際も冷静に対応し、ラスト1周は10000mの優勝者である城西大・酒井との一騎打ちに。惜しくも残り150mで酒井に離されてしまうも、16分4秒00の早稲田新記録でゴールした。
大会最終日となった25日はあいにくの雨模様。コンディションが悪い中、この日も前日に引き続き、フィールド陣が素晴らしい活躍をみせた。男子棒高跳に出場した期待のルーキー笹瀬弘樹(スポ1)は5m00から登場。5m20で一回目に失敗したがその後は順調にクリアしていき、5m41の自己記録にあと一歩の5m40も1回目で成功。その後5m50にトライし失敗したが、北京五輪参加標準B記録を突破している東海大・鈴木をおさえ1年生ながら見事な優勝を果たした。また、女子走高跳では大浦暁絵(人3)が1m76の自己新記録および早稲田新記録で優勝。1m70以降筑波大・渡邉との一騎打ちとなったが、1m73、1m76と大浦が1回目で成功し、渡邉にプレッシャーをかける。パスを続け逆転を狙う渡邉だったが1m73、76、79と失敗に終わり、大浦の優勝が決まった。また、円盤投では岡先聖太が3位となり今大会2種目入賞を果たした。
また、今大会大奮闘をみせた女子短距離陣は、4×400mリレー決勝に冨山和子(教2)‐桑原千紘(スポ2) ‐山本望(スポ2)‐津留加奈(スポ3)のオーダーで臨み、3分41秒95の早稲田新記録で3位入賞した。大会期間中、個人種目、リレー種目とフル稼働で走り続けてきた彼女たち。疲れはピークに達していたと思われるが、ラスト30mで惜しくも中大にかわされるまでは優勝争いに絡む素晴らしい走りを見せた。また、今大会は低調気味な長距離陣であったが、ハーフマラソンで尾ア貴宏(教3)が3位入賞。持ち前の冷静なレース運びとラストの粘りで昨年の悔しい4位から一つ順位を上げ、表彰台で笑顔を見せた。
4日間の熱戦を終え早稲田は対校戦で、男子1部校で総合8位(55点)、女子が6位(57点)、吉井弘樹(M1)が800mで2位入賞するなど健闘を見せた早大大学院が男子2部校で5位(28点)という結果であった。トラックシーズン最初の大一番を終えた選手たち。今大会での経験を活かし、今後は8月の北京五輪、9月の全日本インカレ、また駅伝シーズンに向けて、更なる飛躍に期待したい。
関連URL
早大競走部公式サイト
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