6月1日、西が丘サッカー場にて関東大学リーグ第11節、対
明治大学戦が行われた。前節は首位を走る流通経済大学を
相手に健闘を見せるも、終盤に勝ち越しを許し、リーグ戦5
連敗となった早稲田。前期最終節となる今節は、何として
も連敗を止め、勝利で前期の戦いを終えたいところである
。一方、昨年のリーグ戦覇者である明治大も、ここ4試合勝
ち星がなく早稲田と同様苦戦を強いられている。昨年のリ
ーグ1位、2位同士の対戦となった試合は、両チームの意地
がぶつかり合う接戦となった。
前半12分、早稲田はロングボールでDFラインの裏を取られ
、ゴール前でキープされたボールをつながれ明大にシュー
トを許すが、これは外れ事なきを得る。22分には、サイド
チェンジのボールを受けた16番.小林に強烈なミドルシュ
ートを浴びせられるが、第4節以来の出場となったキーパー
・菅野一弘(商2)がしっかりキャッチ。その後も梅沢誠司(
教4)を中心としたDF陣が、落ち着いたプレーで相手のチャ
ンスの芽を摘み、得点を許さない。一方、前節から渡邉千
真(スポ4)が復帰し噛み合いつつある攻撃陣は、この日は両
サイドからの攻めやボランチの松本征也(スポ4)の攻撃参加
などでボールをキープし、チャンスを窺う。しかし、明大
の固い守備を崩せずなかなかシュートが打てない時間が続
く。それならばと、29分に中川翔平(スポ3)が自らドリブル
で切れ込みシュートを放ち、流れを引き寄せると、43分に
は梅沢からのパスを受けた小井土翔(教1)が果敢にシュート
。これは惜しくもゴール左に外れるが、小井土のシュート
への意識の高さを表すプレーであった。結局、一進一退の
攻防が繰り広げられた前半は0-0で終了する。
後半、試合が動いたのは10分。早稲田は、右サイドからの
クロスに飛び込んできた相手FW に対し、ペナルティエリア
内でファールを与えPKを献上してしまう。これを11番・林
にきっちり決められ、明大が先制。連敗中の試合と同様先
制点を許し、嫌な予感が頭をよぎるが、この嫌な流れを断
ち切ったのは途中出場の松本怜(スポ3)。19分、松本怜の真
骨頂ともいえるドリブルで右サイドを駆け上がり、相手2人
を振り切って中央にクロスを上げると、相手キーパーがこ
ぼしたところをゴール前に詰めていた渡邉が押し込んで同
点。今年は途中出場の多い松本怜だが、久々に彼らしいプ
レーで、エースのゴールを演出して見せた。
この得点を機に試合は早稲田のペースで展開。25分には、
左サイドからのクロスを中央で松本怜が受け、中川祐平(社3)
につなぎ相手ゴールを脅かすミドルシュート。そして待望
の瞬間は30分。エリア内で岩田啓佑(教4)が相手DFからボー
ルを奪うと、最後は菅田恭介(人3)が豪快に蹴り込み逆転の
ゴール。2-1と試合をひっくり返してみせる。その後は、ロ
スタイムまで明大の猛攻を受け、何度か危ない場面を迎え
るが、全員の体を張った守備で凌ぎ切り2-1で試合終了。早
稲田が第5節以来の白星を手にした。
長かった連敗のトンネルからついに抜け出した早稲田。相
手に先制されながらも、気持ちを切らさず全員で勝ち取っ
たこの日の勝利は、チームにとって非常に大きな意味をも
つだろう。
今井敏明新監督のもとスタートした今年度のア式蹴球部は
、リーグ戦を4勝6敗1分の7位(勝点13)で折り返すこととな
った。一時は5連敗と苦しい時期が続いたが、3位の駒澤大
とはまだ勝点差6の位置につけている。若い選手が多く、ま
だまだ可能性を秘めている今年のチーム。この日の勝利を
、この後に控える総理大臣杯や早慶戦、そしてリーグ戦後
期に繋げていってほしい。
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
|