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2008/6/3 [ア式蹴球部]

明治大に逆転勝ちでついに連敗脱出。4勝6敗1分の7位でリ ーグ戦を折り返す。

 
 
早大
2
0-0
1
明治大
2-1

関東大学サッカーリーグ戦
第11節
早稲田大学×明治大学
6月1日(日)
西が丘サッカー場

 6月1日、西が丘サッカー場にて関東大学リーグ第11節、対 明治大学戦が行われた。前節は首位を走る流通経済大学を 相手に健闘を見せるも、終盤に勝ち越しを許し、リーグ戦5 連敗となった早稲田。前期最終節となる今節は、何として も連敗を止め、勝利で前期の戦いを終えたいところである 。一方、昨年のリーグ戦覇者である明治大も、ここ4試合勝 ち星がなく早稲田と同様苦戦を強いられている。昨年のリ ーグ1位、2位同士の対戦となった試合は、両チームの意地 がぶつかり合う接戦となった。

 前半12分、早稲田はロングボールでDFラインの裏を取られ 、ゴール前でキープされたボールをつながれ明大にシュー トを許すが、これは外れ事なきを得る。22分には、サイド チェンジのボールを受けた16番.小林に強烈なミドルシュ ートを浴びせられるが、第4節以来の出場となったキーパー ・菅野一弘(商2)がしっかりキャッチ。その後も梅沢誠司( 教4)を中心としたDF陣が、落ち着いたプレーで相手のチャ ンスの芽を摘み、得点を許さない。一方、前節から渡邉千 真(スポ4)が復帰し噛み合いつつある攻撃陣は、この日は両 サイドからの攻めやボランチの松本征也(スポ4)の攻撃参加 などでボールをキープし、チャンスを窺う。しかし、明大 の固い守備を崩せずなかなかシュートが打てない時間が続 く。それならばと、29分に中川翔平(スポ3)が自らドリブル で切れ込みシュートを放ち、流れを引き寄せると、43分に は梅沢からのパスを受けた小井土翔(教1)が果敢にシュート 。これは惜しくもゴール左に外れるが、小井土のシュート への意識の高さを表すプレーであった。結局、一進一退の 攻防が繰り広げられた前半は0-0で終了する。

 後半、試合が動いたのは10分。早稲田は、右サイドからの クロスに飛び込んできた相手FW に対し、ペナルティエリア 内でファールを与えPKを献上してしまう。これを11番・林 にきっちり決められ、明大が先制。連敗中の試合と同様先 制点を許し、嫌な予感が頭をよぎるが、この嫌な流れを断 ち切ったのは途中出場の松本怜(スポ3)。19分、松本怜の真 骨頂ともいえるドリブルで右サイドを駆け上がり、相手2人 を振り切って中央にクロスを上げると、相手キーパーがこ ぼしたところをゴール前に詰めていた渡邉が押し込んで同 点。今年は途中出場の多い松本怜だが、久々に彼らしいプ レーで、エースのゴールを演出して見せた。
 この得点を機に試合は早稲田のペースで展開。25分には、 左サイドからのクロスを中央で松本怜が受け、中川祐平(社3) につなぎ相手ゴールを脅かすミドルシュート。そして待望 の瞬間は30分。エリア内で岩田啓佑(教4)が相手DFからボー ルを奪うと、最後は菅田恭介(人3)が豪快に蹴り込み逆転の ゴール。2-1と試合をひっくり返してみせる。その後は、ロ スタイムまで明大の猛攻を受け、何度か危ない場面を迎え るが、全員の体を張った守備で凌ぎ切り2-1で試合終了。早 稲田が第5節以来の白星を手にした。

 長かった連敗のトンネルからついに抜け出した早稲田。相 手に先制されながらも、気持ちを切らさず全員で勝ち取っ たこの日の勝利は、チームにとって非常に大きな意味をも つだろう。
 今井敏明新監督のもとスタートした今年度のア式蹴球部は 、リーグ戦を4勝6敗1分の7位(勝点13)で折り返すこととな った。一時は5連敗と苦しい時期が続いたが、3位の駒澤大 とはまだ勝点差6の位置につけている。若い選手が多く、ま だまだ可能性を秘めている今年のチーム。この日の勝利を 、この後に控える総理大臣杯や早慶戦、そしてリーグ戦後 期に繋げていってほしい。

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT=岡崎聡、PHOTO=神崎風子、EDIT=池田恩)
 


 
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