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2008/6/6[バスケットボール部]

早慶戦直前!! 
赤沼悠(商4)主将インタビュー


  

 1年で最もバスケがアツくなる日がやってくる。―6月7日、第66回早慶バスケットボール定期戦。国立代々木競議場第二体育館で行われる伝統の一戦が、今年も3000人の観客を湧かせるに違いない。そんな早慶戦前日、赤沼悠主将(商4)に熱い意気込みを語って頂いた!

――先日行われた関東大学選手権を振り返っての感想は。手応えや課題などは見つかりましたか?
 内容としての収穫はあったんですけど、結果が出なかったので一選手としては悔しい大会でした。見付かったというか、元からずっと課題は色々ありまして。それを少しずつ解決できてきてるかな、という感じです。


 
赤沼悠主将プロフィール
商学部4年
早稲田実業高校出身
フォワード・190cm

――具体的な課題は?
 見方によるんですけど、一番の課題はやっぱり自分たちのスタイルを作っていくことだと思います。強いチームっていうのは自分のチームのスタイルを持ってると思うんですけど、それを作らないまま長いことやってきてしまったので。

――ご自身のプレースタイルは?
 例えば跳んだり、シュート入れたりだとかの、一つ一つの力にあまり自信はないんですけど、その力の使い方というか。バスケットボールって状況に応じて答えがあるスポーツで、それをどれだけの割合で選んでいけるかが重要な要素だと思っています。僕はそこは人にない部分としてできてるかな、とは思うんです。
 フォワードとして出てるんですけど、実際にやっていることは幅広くて。5人いる中の4つ位のポジションは常にぐるぐるやってるイメージで。そういう色々なことを手広くできるというのも、自分の強みだと思ってます。

――赤沼主将がバスケットを始めたきっかけは?
 小学校4年生の時、通ってた小学校にミニバスのチームがあって、そのチラシがうちにきたんです。それを家族で見て、親にやってみたらと言われて。身長も高い方だったので。そんな程度です。

――主将を務める上で大変なことは?
 まぁ言い出したら切りがないんですけど。ただ、主将として大変ということはあまりないんじゃないかな、と思ってます。うちはマネージャーもトレーナーも学生なんですけど、皆自分の仕事をすごくしっかりやってくれてますし。コーチも日本でトップクラスだと思っていますので、そういった意味で大変なことはあまりないです。

――プレッシャーは?
 そうですね、ある程度はありますね。(―圧し潰されている感じではない?)どうなんでしょう、それは周りで見ている人の方が分かると思うんですけど。自分自身ではどんな状況でも自分の最善を尽すことが大事だと思っているので、そんなには感じていないです。

――赤沼悠主将とはどんな人ですか?性格など。
 性格ですか?性格は暗いですよ〜!およそ主将向きではないと思いますよ。ただ皆が主将に推してくれた理由を考えると、自分は結構深い所まで一人で考えちゃうタイプなので、それが結果としてチームにいい方針をうち出したりすることもあるからなのかな、と思います。

――早慶戦はいつも接戦ですが、今年はどうなると思いますか?
 おそらく、大負けすることはないと思うんですよ。でもやはり相手も今年はトーナメントで結果出していますし、人はいる年だと思います。そう考えると、まぁ簡単な試合にはならないだろうな、とは思います。

――京王電鉄杯で慶應と試合をしてみて、どうでしたか?
 まぁ京王電鉄杯はお互い実験みたいな部分があるので、あんまり参考になるかどうかは分からないです。ただやっぱり、毎年のことながらしっかりとした、いい意味でも悪い意味でも慶應らしいバスケットをしているな、とは思いましたね。


 
穏やかな物腰と聡明さの滲み出る語調が印象的な赤沼主将だが、インタビューは「早慶戦より緊張した」そう。

――早慶戦にむけてどのような練習をしてきましたか?
 相手のパターンに対してというよりは、自分たちのスタイルを作る中で「相手がこういうことをやってくるから、自分たちが持っている武器の中でこれを使えば勝てるよね」という考え方で練習しています。(自分たちのプレーをした上で)相手の良さを消していったりとか、逆に自分の良さを出していったりとか。それが試合で必要だと考えています。

――慶應でマークしている選手は?
 色々いるんですけど、やっぱり一番注意しなくてはいけないのは小林(大祐)君かな、と思っています。

――主将さんおすすめの早稲田の注目選手は?
 皆おすすめですよ!ですけど、今年は1年生の久保田(遼・スポ1)が一番目立って欲しいし、見ていてもきっと目立つんじゃないかなと思っています。ひょうきんで明るくて、どこに行っても可愛がられるタイプだと思いますね。

――早稲田はチームプレーを重視している?
 まぁ理想としてはそこなんですけど、現状ではまだまだそう言えるまでにはなっていないと思います。

――毎年大変盛り上がる早慶戦ですが、やはり思い入れはありますか?
 そうですね、やっぱりあれだけのお客さんが入ってくれる大きな規模の試合って日本ではなかなかできないことだと思っているので、自分自身そこに立てることをとても楽しみながら毎年やっています。

――早稲田実業高校ご出身ですが、高校生の頃から早慶戦に憧れはありましたか?
 いや、全くないです。僕は自分が出ない試合はあんまり興味ないので。あまり見たこともなかったし。見てるとすごく集中しなきゃいけないので、疲れるんですよ。色々気になっちゃって。簡単に、休みの日に見に行こうとかいう気にはなりませんね。

――今までで一番印象深い早慶戦は?
 僕が2年生の時の早慶戦です。怪我人だらけでいきなりスタメンになっちゃって。Bチーム戦もスタートで出て、Aチーム戦もスタートで出たんです。でも勝ちました。結局何で勝ったのかは分からないんですけど、いい試合はしてたんじゃないかな、と思いますね。

――あれだけの大きな声援の中で試合をするのは、どうですか?
 コートに入るまではすごい緊張するんですけど、入っちゃうと声があり過ぎて声じゃない、みたいになるんですよ。そうなると、ゴウゴウ風が吹いているだけみたいになって、あんまり周りが気にならなくなります。

――明日の早慶戦への意気込みをお願いします。
 とりあえず勝ちたいのは当たり前なんですけど、やっぱりお客さんが見に来てくれるので、4年生として、楽しんで帰ってもらえる試合を責任持ってやりたいな、と思います。

――応援してくれている方や、早大生へ一言お願いします。
 僕はいたって普通の選手ですけど、これだけの仲間やコーチ陣に恵まれている中でできることは、全てを楽しむことだと思うので、そういった姿を見て楽しんで頂けたらな、と思います。

 

 早慶戦の成績は通算33勝32敗。一進一退の攻防を繰り返しており、勝ち星の行方は誰にも分からない。しかし、気持ちでは絶対に負けていない。穏やかな主将の眼差しに宿る静かな闘志が、それを確信させた。開会式12:30〜、試合は女子13:00〜、男子14:50〜。代々木第二をエンジに染め上げよう!

 

関連URL
早大バスケットボール部公式サイト

(TEXT=田辺里奈、PHOTO=岡崎聡)
 


 
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