相撲部としては、今年度初の団体戦となる、第87回東日本学生相撲選手権大会が、6月8日、東京・両国国技館にて開催された。昨年の同大会にて、Aグループ団体3位に輝き、近年急成長中の早稲田相撲部。故に今大会には注目が集った。
予選、1回戦・法政大戦を3対2で制した早稲田は、続く2回戦、専修大戦に挑む。「初めての東日本なので、少し緊張しました。」と語る二陣の新入生、青山(スポ1)の安定した相撲も功を奏し、先鋒、二陣と勝利。専修大から勝ち点2を先取する。このまま勝負は安泰かと思われた。しかし続く中堅と副将が、専修大の粘り腰にあう。顎を引き応戦するが、専大の鋭い突き押しと投げにつかまった。健闘むなしく、ここで連続して2点を落としてしまう展開。2対2、早稲田には停滞した空気が流れる。
しかし、そんな空気を打ち破ったのが、続く大将・川端(社学3)だった。立ち会いから廻しを取られ、不利な体制に持ち込まれるが、諦めない。前に踏み込み、腕を手繰る。次の瞬間、勢いを感じたか、相手選手の差し手が切れる。そこで透かさず体の横に回り込む川端。足を跳ね上げ、投げを打つ。相手はバランスを崩し後ろにもたれるように倒れ込んだ。河津掛け―。大将の見事な一本で、早稲田はこの試合を制した。次の三回戦、東京農大に敗れたものの、結果早稲田は、予選3戦中2勝を掴み取り、優秀8校決勝トーナメント進出を決めた。
続く決勝トーナメント一回戦では、再び東京農大戦。結果3対2で敗退はしたものの、二陣・青山の力のこもった送り出しや、副将・植田(スポ2)の逆転相撲には、希望を感じさせられた。
試合後、今日を振り返り「相手はやっぱり強い」と苦笑い浮かべる選手達。だが、主将の川端はこうも話す。「『一つずつ(試合を大切に)勝って行こう!』と試合前、みんなで話していました。決勝では、負けてしまいましたが、結果的に1部リーグに残れたことはうれしいです。」
この試合で、Aグループ優秀8校入りを果たした早稲田は、7月20日に行われる全日本大学選抜相撲大会への出場権を得た。成長し続ける早稲田は、期待の新人・青山の加入で、一層勢いをつける。彼らの戦いに、今後も期待したい。
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