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2008/6/16 [庭球部]

ライバルに追いつけ、追い越せ!
 テニス早慶戦、快勝し通算成績83勝83敗に

 
 

 6月14、15日の2日間に渡り、慶応大学の蝮谷テニスコートにて早慶対校庭球試合が行われた。これまでの通算成績は、男子が82勝83敗、女子が40勝39敗。男子は今大会で優勝すれば、昭和8年に勝ち越されて以来75年ぶりに勝敗数が並ぶため、より一層力の入った戦いとなった。

   1日目はダブルスが行われ、男女ともに全勝と、ライバル慶応に実力の差を見せつけた。中でも、昨年のインカレでシングルス優勝のエース吉備雄也(スポ4)と06・07インハイ優勝のルーキー片山翔(スポ1)のペアは先日行われた春関で優勝しており、今大会も6−2、6−1、6−1と圧倒的な強さを見せた。また、佐野紘一(スポ2)、宮崎優也(スポ2)組も春関で準決勝まで進出した会田・喜多組を相手にストレート勝ちを収めチームに勢いをもたらした。一方、小山慶太(スポ4)、杉田祐一(スポ2)組は、6−4、4−6と1セットずつ取り合った後、第3セットは互いに流れを掴んでは相手に引き戻される、もつれた展開に。しかし7−6(5)で厳しい戦いを乗り越え、最後まで集中を切らせる事なく最終セットを6−1で締めくくった。また、女子は青山修子(スポ3)、川村美夏(スポ3)組が6−0、6−4、井上明里(スポ4)、伊藤絵美子(スポ1)組が6−2、6−2とストレートで全勝している。

 続く2日目のシングルスも、男子5-1、女子5-0で勝利した。スコアこそ慶応を圧倒しているが、接戦も多く見られた。とりわけ吉備と慶応2年・会田の4時間以上にわたる死闘は、会場を大いに沸かせた。

 その差はスタミナと精神力だった。吉備はシングルス、会田はダブルスのインカレタイトル獲得者。1セット目を会田が3-6で奪うも、続く2、3セットをそれぞれ6-2で吉備が連取。センターマークから無駄に動かない”省エネテニス”をしつつも、ここぞで渾身のショットを叩き出す吉備。対する会田は疲労の色を隠せないが、好プレーで会場をどよめかせ、気合で4セット目を6-7で奪取し最終セットへ。両者ともコーナーやラインに絶妙な球を乗せてくるため、わずかな手ブレが命取りとなる。ここで会田の体が悲鳴を上げ始めた。吉備のボールに追いつけず、コートに倒れこみそのまま暫しうずくまる。右腕と左足をかばうようにして打つサービスは、明らかに勢いが落ちていた。それでも吉備の肩をすかすショットを連発し、3-5に。しかし、追い込まれてもペースを崩すことなく終始冷静だった吉備が上手だった。「皆おるで!」のベンチの声援に応えるように、力強いストロークで翻し7-6。力尽きてコートに横たわる両者に、観客は惜しみない拍手を送った。

  片山は破壊力抜群のサービスと若さ溢れるプレーで、初めての早慶戦を制した。ラブゲームで1セット目を奪取するも、ツキに見放された富崎の唯一の黒星が悔やまれるが、来年晴らしたいところ。チームとしては、上質な試合で再び優勝杯を手にできた定期戦であった。

関連URL
庭球部公式ウェブサイト

(TEXT=神崎風子・田辺里奈、PHOTO=田辺里奈・池田恩、EDIT=池田恩)
 


 
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