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大学初駅伝で1区を任されたルーキー八木。
今回の悔しさを今後の駅伝で晴らして欲しい。
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10月13日、大学3大駅伝開幕戦となる第20回出雲全日本大学選抜駅伝(出雲駅伝)が行われた。20回目の記念大会となった今年の出雲駅伝は、招待校である過去の優勝校・大東文化大を含む全22チームが出雲大社〜出雲ドームの44.0qを6区間で繋いだ。
スタート時の気温は24℃。強い日差しの中、13時5分に出雲大社を選手達はスタート。早稲田の1区はルーキーの八木勇樹(スポ1)に任された。5000m13分台の実力で、区間上位に入る粘りの走りを期待されていたが、スタート前から初めての大学駅伝に緊張していたという八木の走りには切れがなく、足取りが重い。序盤からハイペースで飛ばす広島経済大・ガンガ、東洋大・柏原の上位校から大きく遅れを取り、トップから1分46秒差、17位で同じく1年生の矢澤曜(教1)へとタスキを繋いだ。2区を務める矢澤も1区の遅れを取り戻そうと必死の走りを見せるが、なかなか順位を上げる事ができず結局17位のまま、トップとの差1分52秒でエース区間3区へとタスキを繋いだ。今年度最初のエンジの継走を任された期待のルーキー2人であったが、苦しい戦いとなった。距離の短い出雲駅伝ではスタートの遅れは致命傷であり、上位入賞は厳しい状況となってしまった。
1年生からタスキを受け取ったのは主将・竹澤健介(スポ4)。スタート直後は一気に11位まで順位を上げた竹澤だったが、その後は走りに勢いが見られない。一度追いついた選手に引き離される場面も見られ、厳しい表情で中継所へと辿り着いた竹澤は区間6位。トップとの差は2分48秒の11位で今大会3人目の1年生、三田裕介(スポ1)にタスキを繋いだ。当初は竹澤の3区でトップに立つというシナリオを描いていた早稲田にとって、これまでの展開は想定外。後半戦は粘りのオーダーを組んでいたが、4区でルーキー・三田は区間5位の走りを見せ健闘するも、順位を上げることはできずトップとの差は2分45秒。更に5区の加藤創大(スポ3)もトップとの差を3分33秒まで広げてしまい、各校エースの集うアンカーを前に、巻き返しを図る事はできなかった。今大会最長区間のアンカー6区は、安定感が持ち味の尾ア貴宏(教3)が務めたが、大きく開いた前との差は縮められず、2時間12分47秒の11位という結果で大学3大駅伝開幕戦は幕を閉じた。
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安定感と後半の粘りが持ち味の6区尾崎だが、
大きく開いた差を埋めることはできなかった。
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今回エントリーされなかった選手も含め、チーム全体的にこの出雲駅伝へ向け調子が上がりきらなかったという早稲田。監督・コーチも今回のオーダーにはかなり頭を悩ませたと言い、出走した選手たちは皆走りが重く、上位校と戦うレベルには達していなかった。一方で、今大会で八木、矢澤、三田と3人の1年生が大学駅伝デビューを果たし、大学駅伝のレベルやプレッシャーを体感できた事は大きな収穫であり、また今回の1年生の走りに上級生が刺激を受けチーム内でのメンバー争いが活性化する事を期待したい。次は11月2日に行われる全日本大学駅伝対校選手権。選手一人ひとりはもちろんの事、チームとして成長した姿を是非見せてもらいたい。
関連URL
早稲田大学競走部公式サイト
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