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チームを救う会心のゴールを決め、喜びを爆発させる皆川(中央)と駆け寄る中川翔(右)。
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初スタメンながらも、臆することなく攻守に持ち味を発揮し勝利に貢献した山中真(人1)。
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関東大学サッカーリーグ戦
第19節
早稲田大学×東京学芸大学
10月25日(土)
西が丘サッカー場
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10月25日、西が丘サッカー場にて、関東大学サッカーリーグ第19節対東京学芸大学戦が行われた。前節は、最下位の順天堂大に敗れ、連敗が止まらない早稲田。チームが上向く兆しの見えないまま、ついに迎えた残留を争う10位・東京学芸大との直接対決。負けた方が2部降格へと大きく近づく大事な一戦は、両チームの意地がぶつかり合う激しい試合となった。
負けは許されない大一番。早稲田のスタメンには主将の塗師亮(スポ4)、副将の岩田啓祐(教4)らの名前はなく、一年生の山中真(人1)、怪我から復帰の野田明弘(スポ2)らが名を連ねた。ここ2試合、序盤に失点を喫している早大。この試合も7分、ミスからボールを奪われ東学大に決定的な場面を作られてしまう。しかし東学大・鈴木のシュートは外れ、事なきを得る。その後は、ロングボール主体の東学大の攻撃を、梅澤誠司(教4)を中心としたDF陣が封じ、課題の立ち上がりを無失点で切り抜ける。激しい主導権争いが繰り広げられる中、早大のチャンスは24分。野田のFKのボールを反町一輝(スポ3)が頭でゴール前に流すと、ゴール前に走り込んだ中川翔平(スポ3)がこれを受けシュート。しかし、これは惜しくも外れてしまう。37分、早大にアクシデントが訪れる。反町が接触プレーで左足を痛め、負傷退場。代わって、前期の東学大戦で2得点を挙げている皆川翔太(スポ2)が急きょ投入される。そして、この交代が後に思わぬ好結果を招くこととなる。結局、両チーム相譲らず、引き締まった展開となった前半は、0-0で終了した。
迎えた後半、早大は次第にボールが回るようになり、ペースを掴み始める。すると60分、スローインから菅田恭介(人3)がゴール前に放り込んだボールを皆川が押し込み、早大が貴重な先制点を挙げる。この得点で重圧から解放され勢い付く早大は、その3分後、山中のパスを受けた菅田がゴール前に鮮やかなスルーパス。これを相手DFの裏へ抜け出した皆川がしっかり決め、この日2点目のゴール。スピードを生かした裏への飛び出しが持ち味である皆川の真骨頂ともいえる得点に、本人も派手なゴールパフォーマンスを披露し、喜びを爆発させた。2点差となってからも早大は受け身になることなく、パスを繋ぐ攻撃を継続し攻めの姿勢を貫く。一方、守備でも山中、幸田一亮(スポ2)の両ボランチの積極果敢なプレーや最終ラインの冷静な対応で、追いすがる学芸大のチャンスの芽を摘み取っていき相手に得点を許さない。早大の選手達はその後も集中力を切らすことなく、2-0のまま試合は終了。早稲田が9月6日以来の勝利を収め、第13節から続いていた連敗を6で止めた。
ついに長い連敗のトンネルを抜け出した早大。1ヶ月以上勝ち星から遠ざかり、気がつけば降格争いに巻き込まれるまでの位置に沈むなど、土壇場に追い込まれていたチームにとって、この一勝の持つ意味は大きい。内容としても、久々の無失点、流れの中からゴールが奪えたことなど次につながる要素も多かった。この勝利で早大は降格圏を脱出し再び10位に浮上したが、11位の東学大とは勝点の差は2。今後も負けられない戦いは続く。しかし、この日のように「勝利への強い気持ち」を前面に出し、自分たちのサッカーを貫いていけば結果は自ずとついてくるはずだ。
攻撃の切り札となり得る救世主の出現、90分間集中し無失点で守り抜く守備、そして取り戻した「確かな自信」。反撃のために必要な材料は揃った。これらに、今回は出場のなかった塗師ら四年生の力が加われば、チームは更に厚みを増し、加速していくに違いない。リーグ戦も残りあと3試合、ワセダの逆襲に期待したい。
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
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