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前節は2アシスト、今節も起死回生の同点ゴールを決めるなど、チームを支える菅田恭介(人3)。
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体を張った守備で、幾度となくチームの危機を救った左SBの中川裕(左)とCBの梅澤(右)。
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関東大学サッカーリーグ戦
第20節
早稲田大学×駒澤大学
11月8日(日)
川口市青木町公園総合運動場
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11月8日、川口市青木町公園総合運動場にて、関東大学サッカーリーグ第20節対駒澤大学戦が行われた。前節は、降格を争う東京学芸大との直接対決に勝利し、第13節から続いていた連敗を6で止めた早稲田。しかし依然として1部残留に向け厳しい状況は変わらず、この試合も勝って勝点を上積みしたいところである。一方の駒澤大は、インカレ出場権の与えられる4位と勝点差2の6位につけており、モチベーションは非常に高い。置かれている状況は違えど、この試合の負けが命取りになりかねない両チームによる一戦は、最後まで手に汗握る白熱した展開となった。
早大は、前節2得点を挙げた皆川翔太(スポ2)が先発出場。肌寒い気温の中始まった試合は、いきなり動く。9分、右CKからのクロスを、ファーサイドの伊藤に頭で合わされ、駒大に早々と先制を許す。この試合でも、立ち上がりに失点する悪癖が出てしまった早大は、その後も前線にボールを蹴り込む駒大サッカーの前に度々ピンチを迎えるが、ディフェンス陣が踏ん張り、ゴールを割らせない。一方、攻撃では空中戦で競り負ける場が多く、また相手の激しいプレスに攻め手を封じられ劣勢の時間が続く。それでも26分、ドリブルで駆け上がった幸田一亮(スポ2)から皆川へパスが通りシュート。キーパーに弾かれたところを今度は中川翔平(スポ3)が詰めるが、これも決まらず。結局、前半は終始駒大のペースで進み、早大は1点ビハインドで試合を折り返す。
後半も開始直後は駒大が支配するが、次第に早大が流れを掴み反撃に転じる。すると61分、右サイドからゴール前にパスが繋がると、最後は混戦から菅田恭介(人3)が押し込み同点に追い付く。このゴールで勢いづいた早大は、74分にシュートのこぼれ球を拾った中川翔がクロスを上げ、ファーサイドの菅田がダイビングヘッド。その1分後には、自陣からドリブルで攻め上がった幸田のパスに反応した中川翔が切り返して惜しいシュートを放つなど、相手ゴールを脅かしていく。しかし79分、ゴール前に放り込まれたボールをキーパーの菅野一弘(商2)が飛び出しクリアするが、再び駒大に拾われゴールネットを揺らされてしまう。駒大が勝ち越したかと思われたが、判定はオフサイドとなりゴールは無効に。すると、このプレーを境に試合は更にヒートアップ。82分には、皆川のスルーパスを受けた中川翔のクロスに途中出場の奥井諒(スポ1)が飛び込むが、キーパーの好セーブに遭い得点ならず。対する駒大も、終盤盛り返し早稲田ゴールに迫る。終了直前には、前のめりになったところを突かれ駒大に速攻を許し、自陣で3対3の場面を作られるが、最後は梅澤誠司(教4)が必死のスライディングでクリアし試合終了のホイッスル。互いの気持ちがぶつかり合ったタフなゲームは、1−1の痛み分けに終わった。
同点に追いついた後の早稲田の猛攻を考えると、決して勝てない試合ではなかったようにも感じられたが、先制されても気持ちを切らさず引き分けに持ち込めたことはチームが復調してきている証拠であろう。相手にチャンスを作られながらも、懸命に耐え追加点を与えなかったのが何より大きかった。また、駒大のハイボールを放り込むサッカーに合わせていた前半に比べ、ボールを足元でしっかり繋ぐ意識が表れていた後半は、ワセダの良い点が随所に出ていた。今後も、この日の後半のようなプレーを90分継続できれば、自ずと結果は付いてくるだろう。
早稲田は引き分けで勝点を伸ばしたが11位の東京学芸大が勝利したため、両チームは勝点20で並んだ。また、12位の順天堂大は今節の敗戦で2部降格が決定した。残り2節、最終節に最下位・順大との試合を残す東学大に対し、早稲田は3位の中央大、4位の筑波大と上位陣との対決が控える。相変わらず残留への道は険しいが、とにかく早大は「勝つ」しかない。選手、スタッフ含めチーム一丸となって残りの試合に臨み、一部残留を自力で決めてほしい。
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
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