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第13節以来のゴールを決めた中川翔平(スポ3)。 最近は本職のMFでの起用が続いている。
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貴重な同点弾を演出し、守備でも貢献を見せた中川裕平(社3)。次節は完封勝利を期待したい。
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関東大学サッカーリーグ戦
第21節
早稲田大学×中央大学
11月16日(日)
熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
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11月16日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場にて関東大学リーグ第21節対中央大学戦が行われた。1部残留に向け厳しい戦いが続いている早稲田。前節は引き分けで勝点を伸ばしたものの、11位の東京学芸大が勝利したために勝点20で並ばれてしまった。しかし得失点差では優位に立っており、残り試合を連勝すれば文句なしに残留が決まる状況にある。対する中央大は、現在3位。前期の対戦では3−5で敗れている相手にリベンジを果たし、早稲田は残留を引き寄せることは出来たのか。
試合開始から、ボールを細かく繋いでくる中大に対して冷静な対応を見せる早大。しかし課題の立ち上がりを乗り切ったかに思えた16分、相手にスピードあるドリブルで左サイドを突破されゴール前にグラウンダーのパスを通されると、後方から走り込んできた31番・鈴木にきっちり決められ中大に先制を許してしまう。追いつきたい早大は直後の18分、ゴール前で渡邉千真(スポ4)にボールが収まると、渡邉は右サイドでフリーの中川翔平(スポ3)にラストパス。だが中川翔のシュートは枠を捕えられず同点のチャンスを逃してしまう。その後はしばらく膠着状態が続くが、終盤早大が再びチャンスを迎える。37分には幸田一亮(スポ2)の低く強烈なミドル、45分には中川翔のクロスに合わせた菅田恭介(人3)のダイビングヘッドで相手ゴールを脅かす。得点にはならなかったものの、後半に向け良い印象を残し前半を終える。
1点を追う早大は、後半から前の試合では積極的なプレーでチームを活性化させる働きを見せた奥井諒(スポ1)をピッチに送る。前半掴みかけた勢いのままに攻勢に出る早大は57分、野田明弘(スポ2)のインターセプトからボールを奪うと、最後は渡邉がDF三人に囲まれながらも左足を振り抜くがゴール右に外れてしまう。しかし、歓喜の瞬間はその2分後。左サイドの中川裕平(社3)がゴール前にロングボールを入れると、オフサイドを狙った相手DFとキーパーの連係ミスから上手く前線に抜け出した中川翔が、これを足元に収め落ち着いてゴールに流し込み同点。ここ数試合、得点後一気に勢いづく傾向にある早大は、70分にも中盤の鮮やかなワンタッチでのパス交換から抜け出した中川翔がシュートを放ちゴールへの貪欲な姿勢を見せる。一方の中大も、流れを引き寄せようとやや遠めの位置からも果敢にシュートを打ち、上位チームとしての意地を見せる。終盤両者譲らぬ攻防が続く中、早大はロスタイム、パワープレーのために投入された畠山祐輔(スポ1)が落としたところを渡邉が渾身の一撃を見せるも、無情にもシュートはゴール横を通過。あと1点が奪えなかった早大は、前節に続いて1−1の引き分けに終わった。
「勝てる試合だった」というのが正直な感想だろう。試合終了後、ピッチで見せた選手達の不満げな表情が、何よりもその「悔しさ」を物語っていた。同日行われた試合で降格を争う東学大が敗れていたため、この試合に勝利すれば早大の残留がほぼ確実になっただけに、この引き分けは非常に手痛いものとなった。事実、この日の早稲田は、流れの中から幾度となく決定的なチャンスを作り、守備面も立ち上がりの失点以外はまずまずの出来だった。内容としては、今シーズンの中でも非常に良い部類に入るゲームだったように感じる。ただ、チャンスを生かしきれない「決定力不足」という課題は次に残る結果となった。
苦しみ抜いた今年度のリーグ戦も次がついに最終節。早稲田にとっては1部残留をかけた大一番となる。相手は強豪・筑波大学。早稲田ディフェンス陣が、破壊力抜群の筑波大攻撃陣を封じることが出来るかがポイントになるだろう。今節決めきれなかったオフェンス陣の奮起にも期待したい。11位の東学大が引き分け以下なら早大の1部残留は決まるが、東学大の次節の相手が最下位の順天堂大であることを考えると、やはり早稲田が残留するには「勝利」が絶対条件であろう。11月22日(11:30キックオフ)、聖地・西が丘にア式蹴球部の選手達の笑顔が輝くことを祈りたい。
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
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