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110mHで優勝した主将の飯田将之(手前)。
奥は、自己記録を更新し2位に入った日野勇輝。
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4月5日、国立競技場にて第42回東京六大学対抗陸上競技大会が行われた。トラックシーズンの幕開けを告げるこの大会、早稲田は昨年に続き見事2年連続での総合優勝を果たした。
短距離陣では、100mで江里口匡史(スポ3)が優勝。決勝ではスタートでやや出遅れるものの中盤しっかり加速すると、最後は法政大の小林との競り合いを制し10秒33でゴール。残念ながら記録は追い風参考記録となったが、本人は次回以降の記録更新への手応えは掴んだようだ。試合後、江里口は「優勝は最低限の結果」と話しつつ、決勝のレースについては「良い点と悪い点の両方が出たと思う。」と振り返る。今後は自慢のトップスピードに更なる磨きをかけ、8月に行われる世界選手権のA標準である10秒21を狙う。また同じく100mに出場した木村慎太郎(スポ4)も3位に入った。
110mHでは、飯田将之(スポ4)と日野勇輝(スポ2)がワンツーフィニッシュを達成。2位に入った日野は、向かい風ながら自己記録を更新し2年目の飛躍を予感させた。
昨年はバトンミスで途中棄権に終わった4×100mR。1走の木原博(スポ4)、2走の木村の両4年生がバトンはやや詰まり気味ながらも堅実に繋ぐと、3走の小原真悟(スポ3)が伸びのある走りでリードを広げ、アンカー栗崎康介(スポ3)がそのままトップでフィニッシュ。早稲田短距離陣の層の厚さを見せつける完勝であった。特に小原は、オープン出場となった100mでも10秒47の自己記録をマークするなど急成長。4継の新メンバーに堂々と名乗りを上げた。この日は「他の選手を試す」というチームの方針でリレーに出場しなかった江里口も、この日の小原の走りには「かなり刺激を受けた」という。学生新記録を狙う今年の早稲田の4継、5月の関東インカレではどんな走りを見せてくれるのか注目である。
4×400mRでは、1走の小西志朗(スポ3)がトップでバトンを繋ぐと、2走の中村達郎(文構3)、3走の濱野純平(スポ2)も危なげなく首位をキープし4走の浦野晃弘(スポ1)へ。大学初陣となった浦野は懸命な走りで逃げ切りを図るが、猛烈な追い上げを見せた法政大・金丸に残り50m付近で交わされ、2位でゴール。昨年に続き惜しくも優勝は逃したマイルチームだが、即戦力ルーキーも加わった今年は、インカレや日本選手権リレーでの表彰台も期待できそうだ。
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