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2009/4/5[競走部]

トラックシーズン開幕!! 
東京六大学対抗陸上競技大会 2年連続での総合優勝達成


 

110mHで優勝した主将の飯田将之(手前)。
奥は、自己記録を更新し2位に入った日野勇輝。

 4月5日、国立競技場にて第42回東京六大学対抗陸上競技大会が行われた。トラックシーズンの幕開けを告げるこの大会、早稲田は昨年に続き見事2年連続での総合優勝を果たした。

 短距離陣では、100mで江里口匡史(スポ3)が優勝。決勝ではスタートでやや出遅れるものの中盤しっかり加速すると、最後は法政大の小林との競り合いを制し10秒33でゴール。残念ながら記録は追い風参考記録となったが、本人は次回以降の記録更新への手応えは掴んだようだ。試合後、江里口は「優勝は最低限の結果」と話しつつ、決勝のレースについては「良い点と悪い点の両方が出たと思う。」と振り返る。今後は自慢のトップスピードに更なる磨きをかけ、8月に行われる世界選手権のA標準である10秒21を狙う。また同じく100mに出場した木村慎太郎(スポ4)も3位に入った。
110mHでは、飯田将之(スポ4)と日野勇輝(スポ2)がワンツーフィニッシュを達成。2位に入った日野は、向かい風ながら自己記録を更新し2年目の飛躍を予感させた。

 昨年はバトンミスで途中棄権に終わった4×100mR。1走の木原博(スポ4)、2走の木村の両4年生がバトンはやや詰まり気味ながらも堅実に繋ぐと、3走の小原真悟(スポ3)が伸びのある走りでリードを広げ、アンカー栗崎康介(スポ3)がそのままトップでフィニッシュ。早稲田短距離陣の層の厚さを見せつける完勝であった。特に小原は、オープン出場となった100mでも10秒47の自己記録をマークするなど急成長。4継の新メンバーに堂々と名乗りを上げた。この日は「他の選手を試す」というチームの方針でリレーに出場しなかった江里口も、この日の小原の走りには「かなり刺激を受けた」という。学生新記録を狙う今年の早稲田の4継、5月の関東インカレではどんな走りを見せてくれるのか注目である。
4×400mRでは、1走の小西志朗(スポ3)がトップでバトンを繋ぐと、2走の中村達郎(文構3)、3走の濱野純平(スポ2)も危なげなく首位をキープし4走の浦野晃弘(スポ1)へ。大学初陣となった浦野は懸命な走りで逃げ切りを図るが、猛烈な追い上げを見せた法政大・金丸に残り50m付近で交わされ、2位でゴール。昨年に続き惜しくも優勝は逃したマイルチームだが、即戦力ルーキーも加わった今年は、インカレや日本選手権リレーでの表彰台も期待できそうだ。


 

スパート勝負を制し、1500mで優勝した八木勇樹(スポ2)。    

 一方の中距離陣では、800mで佐藤悠(スポ4)が優勝、石田洸(スポ4)が4位に入った。「絶対に優勝したかった」という佐藤は、序盤から積極的な走りで集団を引っ張り、そのまま一度も先頭を譲ることなくゴール。1分53秒82という記録については「不十分」と言う評価を下したものの、終始自分のペースでレースを運べたことにはある程度納得しているようであった。
早稲田からは岡崎達郎(人2)と長距離ブロックの八木勇樹(スポ2)が出場した1500m。前半の800mが2分01秒とハイペースで展開されたレースは、早大の2選手と明治大・山崎の争いとなる。結局、ラスト100mのスパート勝負を制した八木が優勝、岡崎が3位となった。シーズンの良い流れを作るため、そしてスピード練習の一環としてこの試合に臨んだという八木。自身としては2年半ぶりの1500mだったというが、ラストの切れ味はさすがの一言であった。今後の同種目の出場についても「監督に言われれば走る」と特別な意識はなく、本人が目指すのはあくまで長距離種目での活躍。トラックで確実に結果を残し、ロードシーズンには早稲田の新エースとしての活躍に期待したい。またその他の長距離陣では、加藤創大(スポ4)が5000mに出場したが、3000m過ぎ辺りから徐々にトップ集団に離され4位に終わった。

 今大会はフィールド陣も大活躍。棒高跳では笹瀬弘樹(スポ2)、砲丸投では窪田章人(スポ2)、そしてやり投では神崎真悟(人2)が優勝し、チームの総合優勝に大きく貢献。また、走幅跳で早野雅人(教3)が2位、三段跳でも辻岡夏彦(スポ3)が同じく2位に入るなど、伏兵の活躍も光った。

 今年は総合だけでなく、トラック、フィールドの両部門でも優勝を果たすなど、チームとしての総合力の高さを存分に見せつけた早稲田。チーム全体として目標に掲げる「関東インカレ総合優勝」に向け、上々のスタートを切ったと言えるだろう。2009年度シーズンも、競走部の選手達の更なる飛躍を期待したい。

関連URL
早稲田大学競走部公式サイト

(TEXT=岡崎聡、PHOTO=岡崎聡、鈴木雄介)
 


 
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