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2009/5/16、17[競走部]

「エンジのW」のプライドをかけた熱き戦い!! 
第88回関東インカレ 前半戦レポート


 5月16日、前期トラックシーズンの山場である関東学生陸上競技対抗大会(関東インカレ)が国立競技場にて開幕した。


 

100mで2位に終わった江里口匡史(スポ3)。
記録も10秒42(+0.4)と自己記録更新はならず。

 大会初日に予選、二日目に準決勝、決勝が行われた男子100m。早稲田からは江里口匡史(スポ3)と木村慎太郎(スポ4)が順当に決勝進出。早大コンビのワンツーフィニッシュも期待された決勝、レースは筑波大の安孫子が抜群のスタートダッシュを決め先行すると、江里口も中盤加速に乗り懸命に安孫子を追うが、あと一歩及ばず2位でゴール。序盤にやや出遅れた木村は、100分の1秒を争う接戦を抜け出し3位に滑り込んだ。今回、江里口や木村の自己記録を上回る10秒30を叩き出し、優勝をさらった安孫子。今後も、頂点を狙う早稲田短距離陣にとって強力なライバルとなってきそうだ。100mで後塵を拝した早大勢は、大会三、四日目に行われる200mでのリベンジを誓う。

 110mHでは主将の飯田将之(スポ4)が優勝を狙ったが、決勝で会心のレースを見せた国際武道大のモーゼス夢に0.06秒差で先着を許し、悔しい2位。また今季成長著しい日野勇輝(スポ2)も同種目で4位に食い込んだ。ハードルは女子も100mHで紫村仁美(スポ1)、山本望(スポ3)の二人がそれぞれ2位、5位に入賞。特に、高校時代インターハイ、国体を制した期待のルーキー紫村は、大学初の大舞台でもその実力を存分に発揮し、予選、準決勝、決勝全てで安定したパフォーマンスを見せ、見事表彰台の座を射止めた。 また400mでは、女子は予選から自己ベストに迫る好記録を出し、決勝でも果敢な走りを見せた津留加奈(スポ4)が6位、男子は浦野晃弘(スポ1)が8位入賞を果たした。津留は、得意の400mHでも入賞が期待される。

 リレー種目では、16日に4×100mR、17日に4×400mRの予選が行われ、女子は4×400mRで、男子は両種目とも決勝進出を決めた。男女ともに混戦が予想される決勝は4×100mRが三日目の23日、4×400mは最終日の24日に行われる。


 

100mHに出場した紫村仁美(スポ1)は一年生ながら見事2位入賞。    

 長距離陣では、八木勇樹(スポ2)が大会初日に行われた1500mに出場。先月の六大学対抗でこの種目で優勝し、今大会も上位入賞が期待されたが、決勝のレースではスタートこそ勢いよく飛び出したものの、その後精彩を欠き11位に沈んだ。大会二日目に行われた10000mでも、早大は矢澤曜(教2)の13位が最高と苦戦。スタートからダニエル(日大)がレースを引っ張る中、矢澤も序盤こそ入賞争いに加わる積極的なレースを展開するが、5000mを過ぎた辺りから除々にペースダウンし、結局日本人トップの2位に入った東洋大の柏原とは約1分8秒差の29分52秒92でフィニッシュ。他校の厚いカベに阻まれ、早大は今年もこの種目での入賞は成らなかった。

 大会前半は両日とも低めの気温や風の影響もあり、全体を通して記録は低調気味であったが、そんな中でも女子砲丸投で小林悠子(人4)、男子10000m競歩で関根崇(政経4)が共に早稲田新記録をマークし5位入賞を果たした。十種競技では土井翔太(スポ1)が8位入賞。土井は九種目を終えた時点では4位につけるなど健闘を見せ、関カレ初出場ながらその高いポテンシャルを随所に発揮していた。

 スタンドからの熱のこもった応援や、母校の誇りを胸に競技に臨む選手達によって繰り広げられる真剣勝負。他の大会にはない独特の雰囲気を持つ関東インカレは、前半戦はすっきりとしない天候が二日とも続いたものの、今年も変わらぬ盛り上がりを見せていた。今大会は23、24日へと続き、リレー種目の決勝や200m、5000mなどが行われる。大会後半も、「エンジ」を身にまとった選手達が国立競技場で躍動する姿を期待したい。

関連URL
早稲田大学競走部公式サイト

(TEXT・PHOTO=岡崎聡)
 


 
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