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2009/5/16、17[バーベルクラブ]

「課題が残る試合。」  関東学生パワーリフティング大会、高梨が準優勝、石田は4位。


 

スクワットに臨む石田篤慶(社学1)。

 重いバーベルをどこまで挙げられるかを競うパワーリフティング。その関東大会が5月16日、17日の2日間、埼玉大学にて開催された。早稲田からは100kg級に石田篤慶(社学2)、75s級に高梨朋哉(一文4)の2名が出場。高梨が準優勝、石田は4位となった。

 大会初日の16日、100kg級に登場した石田は1種目の試技スクワットに挑む。第一試技、第2試技で230sまで記録を伸ばした石田だったが、迎えた第三試技で屈伸からたち上がれず失敗。この種目を終える。
 2種目のベンチプレスは、第2試技で失敗した122.5sを第3試技で修正する安定ぶりを見せる。しかし、全国大会への出場条件となる全国学生標準記録に達するには、残りのデットリフトで237.5sを成功させることが不可欠。「これまで挙げた事のない重量を上げなくてはいけない」と渋い表情の石田。厳しい戦いを強いられることとなった。
 セコンドに入った先輩たちに背中を押され挑んだ最終種目だが、やはり237.5sの壁は厚かった。持ち上げたバーベルが充分に引きあがらず、失敗を告げる3つの赤ランプが点灯。無念のうちに試合を終える。


 

高梨朋哉(一文4)のデッドリフト。    

 大会2日目の17日は、75s級に高梨が出場。1種目のスクワット第一試技で、240sを軽々とクリアすると、学生新記録の260.5sに挑戦する。渾身の力を込めたスクワットは屈伸から立ち上がりにも成功するが、審判団は厳しかった。査定は赤ランプ。挑戦は惜しくも失敗に終わる。
 2種目のベンチプレスは前日の石田同様、2回目で失敗した150sを3回目の試技で修正。安定感を見せつけた試技となった。
 迎えた最終種目のデットリフト。第2試技で225sと記録を伸ばした高梨は、3回目でこの日2種目の学生記録・230sに挑戦する。「挙がるだろうと思っていた」本人がそう語るように、バーベルはスムーズに引きあがり成功したかに思えた。しかし、学生記録を前に審判団の目も厳しい。査定は、またしても赤ランプ。ここでも査定に苦しめられる結果となった。

 大会終了時の成績は、高梨が準優勝、石田は4位。「関東大会での初優勝」と「全国大会への出場」に闘志を燃やした両者だったが、思うように結果は伸びず。次回大会への課題が残る試合となった。

試合後のコメント

 石田篤慶
 全体のペース配分が上手くいかなかった。特にスクワットとベンチプレスで記録を伸ばせなかったのが、今日の敗因だと思う。(前回大会から減量を実施し、1階級下の100kg級で調整してきた今大会だが)結果を出せなかったのは悔しい。今日の敗因を踏まえ、次回の大会までに地道なトレーニングを重ねてゆきたい。

 高梨朋哉
 得意なスクワットで点数を落としてしまい、全体のリズムが崩れてしまった。関東大会では優勝経験がないので、今回も落としてしまったのは大変悔しい。
(学生新に挑戦したスクワットについて)判定は厳しいようだが、審判団は良く観ている。確かに、自分の膝の曲がりが浅かったのが悪かったと思う。この数週間で試合が続いていたので、疲労が溜まり体重が減りすぎてしまったのも敗因の一つだった。2週間後には大阪で全国大会が控えているので、そこまでに調整していかなければと思っている。

関連URL
早稲田大学バーベルクラブ公式サイト

(TEXT・PHOTO=小垣卓馬)
 


 
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