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2009/6/7[相撲部]

「チームにとって、厳しい幕開けとなった。」
東日本学生相撲選手権大会、早稲田は予戦敗退。



 

1回戦、青山貴昭(スポ2)の引き落としが決まる。

 「2部リーグに落ちてしまった。大会前のチームの状況は悪くはなかったのだが…。」主将の川端洋介(社学4)は、決勝トーナメントの行われている土俵をじっと見つめ、ため息交じりにそう語った。
 6月7日、両国国技館にて行われた東日本学生相撲選手権大会。新人を交えての今期初の団体戦だけに、良いスタートを切りたい早稲田だったが、結果は3戦3敗。1勝も挙げる事ができず予選リーグ敗退を喫し、苦い想いを胸に国技館を去ることになった。

 「調子の良い人と悪い人が別れ、斑が出来てしまった。」試合後、川端がチームの状況をそう語るように、今大会の不調ぶりは試合序盤から如実に表れていた。
 予選1回戦対駒沢大学戦、先鋒で出場した青山貴昭(スポ2)の白星で好調なスタートを切ったかのように思われた早稲田だったが、続く二陣の植田力康(スポ3)、中堅の近藤翔太(社学3)と立て続けに星を落とす。
 次に土俵に立った新人の元杉有成(社学1)もチームのムードを盛り返そうと、鋭い立会いで相手の廻しを狙いに行ったが、それが裏目に出てしまう。相手に上手くいなされ、側面に回られる展開。結果、相手選手に右上手を許してしまい、渋々土俵を割った。この後、大将の川端も相手の寄りに屈したため、早稲田は1対4で敗退する事になった。


 

日体大を相手に、鋭い突っ張りをくりだす
新人の元杉有成(社学1)

 そんな雰囲気を断ち切ろうと挑んだ2回戦の対大東文化大戦。2部リーグ3位の格下を相手に、苦しい状況は依然続く。回転の良い突っ張りで相手に廻しを与えず、自分の態勢に持ち込んだ植田や、重量感ある相撲で相手を寄り倒した青山によって2点を先取した早稲田だったが、その後は形勢が逆転。勢いのある大東文化大の押しの前に中堅、副将は星を落としてしまう。この時点で勝負は2対2の引き分け、勝敗のゆくえは大将・川端に託された。
 チームメイトに背中を押され、挑んだ大将戦。低く当たった川端は、相手の懐に潜り込むように中に入る。しかし、相手はそんな動きをよく見ていた。透かさず川端を突き放すと、今度は逆に深く潜り込む。対する川端は応戦しようと引きにかかるが、相手はなかなか前に落ちない。結果、先に土俵を割ることになってしまった。2回戦は、2対3で敗退。

 後がなくなった早稲田は3回戦、日本体育大学と対戦。力強い突っ張りで前に出た元杉や、低い姿勢を終始崩さなかった植田など、一人ひとりは自分の持ち味を活かした相撲を見せる。しかし相手は、上位入賞の常連校。体格を活かした重い突っ張りや前に出る圧力は、相手の方が一枚上手だった。立会いから相手ペースに持ち込まれた早稲田の5選手は、すべての星を落としてしまい敗退した。

 すべての試合終了時の結果は、0勝3敗。新入生を初めとする部員全員の健闘空しく、予選敗退で今大会を終了した。さらに、2部リーグへの降格も決定した早稲田。厳しいシーズンの幕開けを象徴する試合となった。

●同時に行われた個人戦の結果
川端洋介:3回戦敗退
植田力康:2回戦敗退
元杉有成:2回戦敗退
近藤翔太:1回戦敗退
藤原大樹:1回戦敗退
青山智昭、青山貴昭:欠場

 【試合後のコメント】
主将・川端:「今期初めての団体戦、勝つ事ができずに非常に残念。2部リーグに落ちてしまい、夏の選抜大会には出場できなくなった。チームにとっては非常に厳しい状況だが、また一から気持ちを引き締めなおして、次の大会に挑んでいきたいと思っている。」

関連URL
早稲田大学相撲部BLOG

(TEXT・PHOTO=小垣卓馬)
 


 
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