重量感の無さは135s未満級の近藤(社学3)も例外ではなかった。1回戦は相手を良く見た慎重な立ち合いで白星を掴んだが、続く2回戦は「相手の手が目に入り、集中が切れた」と近藤。鋭い突っ張りで上体を起こされ、力なく後退。そのまま押し出された。
一方、去年全国大会で3位入賞を果たした実力者の青山・智(スポ4)も、この日の相撲はすっきりとしない。立会いの変化で廻しを狙いにいくが、それが逆に仇となる。一瞬の隙を与えてしまい、廻しを引かれる。寄り切られた青山・智は1回戦敗退が決まった。
期待の集る新人・元杉と藤原(社学1)も、鋭い立ち合いから四つの体勢にまで持ち込んだが、両者とも相手の引きつけに屈した。元杉は土俵際での下手投げ、藤原はやぐら投げにて土俵に転がった。
エース青山貴昭(スポ2)、試合中に頚椎を痛める大怪我。
|
|
|
青山貴昭(スポ2)の症状を心配そうに見つめる早大関係者
|
100kg未満級の土俵に衝撃が走った。
2回戦、頭で当たる鋭い立会いで優位な態勢を築いた青山だったが、土俵際で相手の引き落としを食い逆転負け。しかし勝敗が決しても、青山はうつ伏せのまま立ち上がることができなかった。
その後も自力では起き上がれなかった青山は関係者に担がれて土俵下へ。すぐさま応急措置が行われ、救急車で運ばれていく事態となった。病院の診断により、青山は頚椎を痛めていることが判明。すぐさま入院することとなった。
直後に試合を控えていた1年の藤原は、「青山さんのことがあり、動揺した」とショックを隠しきれない様子。早稲田関係者の間にも動揺の色が広がっていた。
青山は相撲に安定感があり、チームの中での期待も大きい。また、ガッツある取り組みをみせることから、チームのムードメーカーでもある。それだけに、今後が心配される。
個人戦の結果
川端洋介(85s未満級):ベスト16
青山智昭(100kg未満級):1回戦敗退
植田力康(100kg未満級):ベスト16
近藤翔太(135s未満級):2回戦敗退
青山貴昭(115s未満級):2回戦敗退
元杉有成(115s未満級):1回戦敗退
藤原大樹(115s未満級)1回戦敗退
関連URL
早稲田大学相撲部BLOG
|