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本職はセンターバックながら、この2試合ではサイドバックとして出場を果たした菅井順平(スポ1)。
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ダブルボランチの一角として出場した柿沼貴宏(教2)。激戦の中盤争いに名乗りを挙げる。
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第14回東京都サッカートーナメント
(東京都天皇杯予選)学生系の部決勝
早稲田大学×明治大学
8月16日(日)
慶應義塾大学下田グラウンド
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8月16日、慶應義塾大学下田グラウンドにて、9月から本戦が行われる第89回天皇杯の東京都代表を決める大会である第14回東京都サッカートーナメント学生系の部決勝、対明治大学戦が行われた。14日に行われた準決勝では、格下の立正大学を相手に苦しみながらも前半29分に中野大輔(スポ4)が挙げた得点を守り切り、1-0で勝利したア式蹴球部。決勝の相手は、リーグ戦前期2位の明治大学。準決勝の三菱養和ユース戦を8-2で圧勝し、良い流れで決勝に駒を進めてきている。真夏の暑さが続く中で行われた試合は、早稲田にとって厳しい戦いとなった。
早大は準決勝と同様、右SBに菅井順平(スポ1)、ボランチに柿沼貴宏(教2)などフレッシュな選手をスタメンに起用。また、ツートップの一角には松本怜(スポ4)が入った。立ち上がりから両チームとも積極的な仕掛けを見せる中、均衡が崩れたのは22分。左サイドからゴール前に放り込まれたボールに対し、畑尾大翔(スポ1)が頭でクリアしたボールがGK河野猛(社4)との呼吸が合わず中途半端になったところを10番・山田につかれ、明大が先制。ミスからの失点に気持ちを切り替えたい早大は、松本の突破や素早いパス交換から攻撃を組立てていく。38分にはドリブルで突破した柿沼から前線の松井亮大(スポ2)絶妙なパスが通るも、これは惜しくもオフサイド。早大は、ボールを奪ってもなかなか得点に結びつけられない。すると流れは再び相手に傾く。中盤以降明大にフィニッシュまでもっていかれる場面が増えると、42分。左サイドを崩されグランダーでクロスを供給されると、中央で一人がスルーし逆サイドを駆け上がってきた都丸にゴールに流し込まれ0-2。攻守ともに歯車が噛み合わない早大は2点ビハインドで前半を終える。
早大は、後半開始から富山貴光(スポ1)と野田明弘(スポ3)を投入する。後半に入っても明大ペースが続く中、反撃は54分。中盤で相手のボールをカットすると、中野大との息の合ったコンビネーションから松本がスピードに乗ったドリブルで抜け出しシュート。これがゴールネットを揺らし、早大が鮮やかなカウンターで1点を返す。この勢いのまま一気に追いつきたいところだったが、大事な次の1点を奪ったのは明大。64分、早大DFライン裏のサイドのスペースを突かれ右サイドから折り返されると、中央の山田がやや距離のある位置からミドルシュートを豪快に突き刺し1-3。得点力不足に悩む早大にとって、あまりにも重すぎる3点目だった。2点を追う早大は、ボールこそ回るものの横パスが多く、決定機を生み出すには至らない。結局、最後まで大きな見せ場を作ることが出来ないまま試合は終了。強敵・明治大に1-3で敗れ、天皇杯出場はならなかった。
この夏にチームの立て直しを図っている早稲田にとって、まだまだ課題の多さを思い知らされる試合となった。攻撃面では、ボールを早く運ぶことを意図したダイレクトパスも繋がりを欠くなど、得点力を上げるためにはシュート、パスともに精度を高める必要がありそうだ。守備面でも相手に度々数的優位の状況をつくられる場面が目立ち、DFのみならず中盤の選手を含めた選手間の連携の強化が急務である。今後に向け、攻守ともにより一層のスケールアップが求められる。そんな中でも、菅井、柿沼など前期では出番の少なかった選手の台頭は明るい材料だ。チーム内競争の高まりは、チーム全体のレベルアップに不可欠である。選手同士が刺激し合うことで、個々の更なる成長に繋げてほしい。 リーグ戦後期開幕まで残りあと約3週間。残された時間を有効に使い、後期リーグでの早稲田大学ア式蹴球部の逆襲に期待したい。
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
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