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2009/9/27[ア式蹴球部]

「3点差を追いつく驚異の粘り見せるも…」
関東リーグ第15節 筑波大に3-4で惜敗

 

第4節以来久々の先発出場を果たした岡根直哉(スポ3)。

 
 

FWの小井土翔(教2)。ゴールこそ奪えなかったものの、前線で体を張ったプレーを見せた。

 
早大
3
0-3
4
筑波大
3-1

関東大学サッカーリーグ戦
第15節
早稲田大学×筑波大学
9月27日(日)
古河市立古河サッカー場



 9月27日、古河市立古河サッカー場にて関東大学リーグ第15節対筑波大学戦が行われた。前節は下位チーム相手に悔しい引き分けに終わるなど、なかなか調子が上がらないア式蹴球部。今節の相手は筑波大学。今季筑波大には、4月のリーグ第1節では2-0で勝利したものの、6月の総理大臣杯予選では2-4で敗れている。今年3度目の対戦となった試合は、壮絶な打ち合いの果て終盤にドラマが待っていた。  

   早大の最終ラインには岡根直哉(スポ3)が第6節以来のスタメン復帰。ツートップの一角には小井土翔(教2)が入った。試合は序盤から動きを見せる。1分、早大はカウンターから中盤でパスを繋がれ6番・古谷にいきなり先制ゴールを奪われてしまう。さらにその4分後には、左サイドを崩されると8番・大塚にドリブルで持ち込まれ2点目を献上。筑波大のスピーディな攻撃に対応しきれず、早大は完全に出端をくじかれてしまう。12分には、またしても左サイドからゴール前にDFラインの間を狙ったパスを通されると、後方から走り込んできた10番・小澤に決められ0-3。完全に筑波大にゲームを支配される中、序盤での大量失点に沈むチームを中川裕平(社4)、中野大輔(スポ4)らが必死に声を張り上げ盛りたてる。その早大はボランチの山中真(スポ2)が積極的な攻撃参加を見せるなど反撃の糸口を探るが、筑波大の厳しい寄せの前にチャンスを作れず前半が終了。攻守ともに良いところなく、1点も奪えないまま試合を折り返す。

 3点を追う早大は、後半開始から山中、中川翔平(スポ4)に代え松本怜(スポ4)と松井亮大(スポ2)を投入し、中盤を一枚減らした4-1-2-3の攻撃的布陣を敷いて得点を狙う。すると、この采配がズバリと的中。得意のサイド攻撃が機能し始めると、シュートまでもっていく場面が増え試合のペースを握る。62分には胡桃澤祐也(スポ3)が投入されると、直後の63分。その胡桃澤が野田明弘(スポ3)とのパス交換からドリブルで抜け出しシュートを放つと、ボールは相手DFに当たりながらもゴールネットを揺らした。この得点を機に、早大の怒涛の攻撃は更に加速。71分には左サイドでボールを受けた松井がゴールから25m以上離れた位置から思い切り右足を振り抜くと、これがゴール右隅に突き刺さり2-3。松井のスーパーゴールで1点差とすると、77分にはCKのこぼれ球を拾ったファーサイドの松本が豪快に蹴り込みついに同点。後半に入り受け身になった相手から途中交代の三人が3点を挙げ、試合を振り出しに戻した。残り時間はあと13分。勢いに乗る早大に勝ち越しゴールの期待がかかったが、次の1点を奪ったのは筑波大だった。85分、ロングスローを25番・瀬沼が頭で落とすと、途中出場の岩永が難しい体勢から上手く流し込んで万事休す。驚異の粘りを見せた早大だったが最後は力尽き、3-4で敗戦を喫した。

 11分間で3点差を追いついた後半の攻撃は見事であったが、立ち上がりでの大量失点を含む前半の内容があまりにも悪すぎた。序盤から3点ビハインドを負ってしまっては、勝ち点3は大きく遠のいてしまう。試合への入り方には細心の注意を払うとともに、カウンターへの対処やマークの甘さが目立った守備面の修正が急がれる。
 これでチームは3試合白星から遠ざかっているものの、何とか順位は4位と勝点差4の6位をキープしている。リーグ戦後期も、次が早くも折返し地点。目標とするインカレ出場(4位以内)のためにも、次節連敗は許されない。

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT、PHOTO=岡崎聡)
 


 
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