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FWの反町一輝(スポ4)。 久々のスタメンで1ゴール1アシストの活躍を見せた。
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後期からスタメンに定着した柿沼貴宏(教2)。待望のリーグ戦初ゴールは、チームを勝利に導く決勝点。
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関東大学サッカーリーグ戦
第20節
早稲田大学×流通経済大学
11月8日(日)
古河市立古河サッカー場
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11月8日、古河市立古河サッカー場にて関東大学リーグ第20節対流通経済大学戦が行われた。前節の明治大学戦では1-3の完敗を喫し、目標のインカレ出場に向け崖っぷちに追い込まれたア式蹴球部。リーグ戦も残り3試合となり、もう一敗も許されない状況となった中、今節迎えたのは首位を走る流通経済大学との対戦。早稲田は、前期の対戦でも1-3で敗れている分の悪い相手から勝ち点3を奪い、望みをつなぐことは出来たのか。
試合を優位に進めるために、どうしても欲しい先制点。しかし、先にゴールネットを揺らしたのは流経大だった。8分、中央からのドリブルで崩されると、9番・船山がシュートのこぼれ球を押し込み0-1。立ち上がりに失点し、ずるずる相手のペースに引き込まれかねない試合展開となるが、この日の早大は違った。後期初スタメンとなった反町一輝(スポ4)をターゲットとしてロングボールを効果的に用い、手数をかけ過ぎずにボールを運んでいく早大は14分。その反町とのワンツーから抜け出した右SHの幸田一亮(スポ3)がシュートを放つと、ボールはゴール右隅に吸い込まれ、試合を振り出しに戻してみせる。直後の15分には、スローインから一瞬の隙を突かれ、船山にこの日2点目となるゴールを奪われてしまうが、その後は流経大の厚みのある攻撃に懸命に耐え、反撃のチャンスを窺う。すると44分、中野大輔(スポ4)の左サイドからのグラウンダーのクロスに中央の反町が得意の左足で合わせ、早大が同点に追いついて前半を終えた。
後半に入っても、前半同様シンプルに攻撃を組立てていく早大は、流経大と互角の戦いを演じる。69分の自陣からのロングフィードを受けドリブルで抜け出した松本怜(スポ4)のシュートは相手に阻まれるが、待望の瞬間は71分。中央の山中真(スポ2)からパスを受けた左サイドの中野大が中央へ折り返すと、ファーサイドの柿沼貴宏(教2)が鮮やかなダイレクトボレーを突き刺し、値千金の勝ち越し弾。柿沼のリーグ戦初ゴールで、早大がこの試合初めてリードを奪う。追いかける展開となり焦りを見せる流経大は終盤、怒涛の攻撃でゴールに迫るが、集中を切らさず、全員で守りを固める早大の守備を崩すことはできずに試合は終了。チーム一丸となって相手の猛攻を凌いだ早大が第16節以来の勝利を挙げ、貴重な勝ち点3を獲得した。
2度も相手にリードされながらも決して気持ちを切らすことなく、王者・流経大から白星を挙げたア式蹴球部。この試合、『インカレ出場』という明確な目標、そしてそのためには引き分けすら許されず『勝つしかない』という状況が選手達の心から迷いを消し去り、ゴールへの強い推進力を生んだ。また、1ゴール1アシストの反町、2アシストの中野大といった4年生の活躍もチームの勢いを更に加速させた。土壇場で粘りを発揮し、首位チーム相手から掴んだこの勝利がもたらす意味は大きい。
この勝利で勝ち点を29に伸ばし、4位・駒澤大との勝ち点差2の7位に踏みとどまった早稲田だが、厳しい状況に変わりはない。それでも、残り2試合を連勝すればインカレ出場の可能性は大いにある。新たなステージへの扉を開くため負けられない次節。チーム一丸となって突き進む早稲田は、聖地・西が丘にて宿敵・慶應大学との一戦に臨む。
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
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