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2009/12/6[ラグビー蹴球部]

伝統の一戦、勝利で対抗戦優勝!
関東大学ラグビー対抗戦



 

櫻井の逆転トライ!!

 12月6日伝統の関東大学対抗戦、対明治戦が国立競技場にて開催された。今年で85回目をかぞえる早明戦は前日に行われた、慶応義塾大学対帝京大学の試合にて、慶応が逆転負けを喫したため、早稲田と慶応の間接的な優勝決定戦となった。早稲田は勝つか引き分けで優勝を手にすることができる。昨年度、優勝を逃してしまった早稲田にとってなんとかして勝利を手にしたい試合だ。

 しかし、前半はそんな優勝争いをしているチームの姿はそこになかった。開始早々の前半6分重戦車のような明治のスクラムに早稲田のスクラムは崩され、約30メートルを押し込まれ、先制トライを許してしまう。そしてその後のコンバージョンも成功させ、0-7とされる。一体早稲田はどうしたのだろうか。国立にいた多くの観客はそう思った。その後も負傷者などが出たり、明治の強固なディフェンスの前になかなか有効な攻撃ができない。そんな中、前半23分には有田隆平(スポ3)が負傷交代を余儀なくされるなど、早稲田にまさに逆風が吹き荒れる。そして、前半28分、早稲田ディフェンスをかわし、明大杉本(商3)が本日2つ目のトライを決める。またもやコンバージョンも決めて0-14とリードを伸ばす。優勝争いをする早稲田の姿が無かったと同時に、今シーズン低迷する明治の姿もそこにはなかった。前半、攻めきれず、守り切れなかった早稲田は山中亮平(スポ3)のペナルティーゴールでの3点を返すのみであり、3-14と11点ものリードを奪われ、前半を終えた。


 

壮絶なラインアウトの死闘!

 後半、ついに早稲田が『Explosion』を起こす。後半4分、飯田貴也(教3)のペナルティーゴールで3点を返し、6-14幸先の良いスタートを切った早稲田は後半19分、ついに中濱寛造(教3)のトライで点差を縮めるが、その後のコンバージョンを失敗してしまい、11-14。全身全霊をかけた伝統の一戦らしく明治側にも負傷者が続出してする中、試合終了10分前の後半30分、交代したばかりの櫻井朋広(スポ4)がついに逆転のトライを決める。再度コンバージョンを外してしまうが、16-14とリードを奪う。ロスタイムには明治に攻め込まれる場面も見受けられるが、ついに審判がノーサイドを宣告し、試合終了。明大を下し、対抗戦優勝を手にした。

 「逆境をどう乗り越えるか楽しみにしている。」中竹監督がハーフタイムに選手たちに言った言葉である。前半を終えて11点リードされており、さらに負傷者も多くいる。確かに選手たちにとってこの状況は逆境以外の何物でもない。しかし、結果は勝利という形で試合を終えることができた。これはやはりチームが段々と成長してきているという証拠なのではないであろうか。ペナルティーの数を見ても明治が9なのに対し、早稲田は4と非常に少ない数で試合運びができた。このペナルティーから今試合は6点得たことは特筆すべきであろう。


 

大学選手権でもこの笑顔を見たい。

 しかし、トライ後のコンバージョンの精度とラインアウトの成功率は上げねばならない。負傷者などで、普段とは少し勝手が違ったのかもしれないが、これらの精度がもっと高ければ、試合にゆとりを持つことができたに違いない。

 次なる試合はいよいよ3連覇がかかる大学選手権だ。組み合わせも決定し、なんと1度勝ちあがると、帝京大か関東学院大というなんとも厳しい組み合わせとなったが、早田主将は「早稲田らしい戦いをしたい」という実に頼もしい言葉を言ってくれた。そうである。早稲田の目指すところは常に頂点なのだ。12月20日からはじまる熱戦を皆さんもぜひ目に焼き付けてほしい。

関連URL
早大ラグビー蹴球部ホームページ

(TEXT=鈴木雄介、PHOTO=岡崎聡)
 


 
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