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2011/5/28[硬式野球部]

6回の5失点で引き離され1敗。
慶大1回戦。 


 

雨天という悪条件の中であったが、両校の選手たちと応援団の思いがぶつかり合う熱戦が繰り広げられた。

 雨の予報の中、決行があやぶまれた早慶1回戦であったが、5月28日13時より予定通り試合開始となった。優勝をかけて戦う慶應と優勝の可能性こそないが最大のライバル慶應から勝ち点を奪いたい早稲田との真剣勝負。3回裏に慶應に1点の先制を許したものの最少失点に抑えた早稲田は、5回には早々に追いつき流れをつくろうとする。しかし、6回裏に一挙5失点を喫すとそのまま追いつくことができず1回戦は1-6で敗れた。

 3回裏、早稲田は先頭打者の1番辰巳智大に四球を選ばれ出塁されると続く2番金田将賢の安打とみずからの失策から慶應に無死満塁の好機を与える。しかし、先発・大野健介(社学4)の意地のピッチングで4番伊藤隼太を一ゴロに打ち取り、3塁走者の辰巳をホームでさして1死満塁に。だが、なおも集中力をきらしてはいけない場面でバッテリーミスから1失点。さらに、5番宮本真己を四球で出塁させ、またも満塁の好機を与えてしまう。ここを抑えなければあっという間に慶應に流れを持っていかれてしまうという場面、大野健は6番阿賀多直樹をゴロに打ち取り併殺で3アウトにした。
大量失点をしてもおかしくなかったこの回を最少失点で抑えたのはまさに選手たちの勝ちたいという気持ちだろう。


 5回表には、この回先頭の5番地引雄貴(スポ3)が中越三塁打を放つと、6番大野大樹(社学2)が慶應先発の竹内大助の球を見極めて四球で出塁し、無死1、3塁。7番江塚諭は三振に倒れたものの8番松本歩己のスクイズが決まり、地引が生還して慶應に追いついた。9番大野健が打ち取られこの回の攻撃を終えたが、早々に慶應に追いついたことで早稲田が流れを呼び寄せようとしているかのようであった。
5回裏、2死1塁の場面で打席に立った伊藤を三振に抑えた大野健のピッチングは神宮を沸かせ、いつにも増して気迫十分の慶應の主砲も自らのバットが空を切った後しばらく動くことができなかった。

 しかし、6回裏、大野健が安打と二連続四球で慶應に無死満塁の好機を与えマウンドを降りると、継投した有原航平(スポ1)が8番鈴木裕司の中前二塁打、1番辰巳と2番金田のスクイズであわせて5点失点を喫し、1-6とひき離される。 最終回に5番地引と6番代打羽鳥達郎(文構4)の連続安打で最後の好機をつくろうとしたものの得点にはつながらず、1-6のまま試合終了となった。

 2回戦に勝てば、慶應は優勝が決まる。昨季の悔しさを晴らすかのような気迫が慶應の選手からは感じられるが、勝ちたいという思いは早稲田も同じ。2回戦もあいにくの雨天の中での決行となりそうであるが、神宮の杜に「紺碧の空」が響きわたることを願ってやまない。

☆明日の早慶2回戦は13時より試合開始。

(TEXT=平尾実夏)
 


 
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