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4×400m決勝直後。マイルメンバー4人が肩を抱き合い、喜びを爆発させた。
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9月9〜12日、国立競技場にて、第81回日本学生陸上競技対校選手権大会(全カレ)が開催された。
前回大会覇者として挑んだ早稲田。今大会での目標は、「他大と差をつけての多種目優勝(浦野晃弘主将=スポ4)」だ。結果的にはやり投・ディーン元気(スポ3)や、10000m・大迫傑(スポ3)らの欠場もあり、日大と同率1位での多種目優勝となったものの、見事目標を現実へと変えてみせた。
中でも目覚ましい活躍を見せたのが、短距離ブロックの竹下裕希(スポ2)と、野澤啓佑(スポ3)。
竹下は、100m、200m、4×100mR(4継)、4×400mR(マイル)と出場種目全てで表彰台にあがり、部に大きな貢献をした。
野澤は、400mHとマイルで優勝を果たし、多種目優勝数3種目のうちの2種目をもたらした。
今大会は「短距離の強い早稲田」を見せつけた。その象徴が、関カレ・全カレでの両リレー制覇である。これは競走部創部初の大快挙。学生チャンピオンの座を守り切った早稲田が新たな歴史の1ページを刻んだ。
長距離陣の活躍も忘れてはならない。
初日の10000mでは平賀翔太(基理4)が終始攻めの走りを見せて3位入賞。自身インカレ初となるメダルを獲得した。
10000m競歩の小林快(社2)は自己ベストを20秒以上縮めて4位入賞を果たした。堅実なフォームを崩すことなく、先行する選手をじわじわと捉えていった。
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10000mフィニッシュ時の志方。来る駅伝シーズンでの活躍に期待だ。
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その一方で悔し涙をのんだ選手もいる。
ここまで好調を維持してきた九鬼巧(スポ2)は100mで僅差の4位。「負けたことよりも自分の走りができなかったことが悔しい」と振り返る。「好調ではない中で、どう自分の走りをするか」をテーマに臨んだが、意識が力みに繋がってしまった面も。新たなステージへ向け、気持ちと現実の一体化を目指す。
また、10000mの志方文典(スポ3)と佐々木寛文(スポ4)は、3000m付近から徐々に遅れをとると最後まで実力を出し切れずに19位、20位の座に甘んじた。
女子は紫村仁美(スポ4)と蔭山愛(教4)のコンビが苦戦を強いられた。初日の100m予選で紫村がまさかのフライング失格になると、400mでは蔭山が表彰台に僅かに届かず悔しい4位入賞。続く200mでは両者ともに決勝進出が叶わなかった。しかし最後に紫村が学生チャンピオンの意地を見せた。自身が最も得意とする100mH決勝で、スタートから他を寄せ付けずに堂々の優勝。他種目での悔しさを一気に晴らす結果となった。
秋のトラックシーズン大一番が幕を閉じ、短距離勢は日本選手権リレーへ3冠を狙いに、他の選手は各自の目標に応じて個々のレベルアップを図る。そして長距離勢はいよいよ10月8日の出雲駅伝にて三大駅伝の火ぶたが切られることとなる。「長距離にとってはこれからがピリピリしてくる時期。そんな中でも今回の全カレを思い出してしっかり走ってほしい」と話す浦野主将をはじめ、全ブロックの期待を背負う駅伝シーズン。エンジが一際輝くことを願いたい。
※各選手の詳細記事は下記リンクからご覧になれます。
4×100mR、4×400mR 「創部初の快挙!関カレ、全カレでリレー2種目制覇」 400m、200m、4×400mR・浦野晃弘主将 「新たな歴史を刻んだ競走部主将」
100m、200m、リレー・竹下裕希 「出場種目全てで表彰台!存在感示す」
400mH、4×400mR・野澤啓佑 「野澤、400mHとマイルで優勝!多種目優勝に大きく貢献」
女子短距離・蔭山愛&紫村仁美 「4年生女子コンビ、仲間とともに歩んだラストインカレ」
10000m・平賀翔太 「平賀、初のインカレ表彰台!積極的なレースで堂々の3位」 5000m・前田悠貴&山本修平 「5000mで駅伝主軸が入賞争い!前田が7位入賞、山本は9位」
※各選手のコメントは各リンクからご覧になれます。 ☆男子短距離
浦野晃弘主将(スポ4) 九鬼巧(スポ2)
竹下裕希(スポ2)
☆男子障害・女子短距離・障害
野澤啓佑(スポ3) 蔭山愛(教4)
紫村仁美(スポ4)
☆男子長距離
平賀翔太(基理4) 前田悠貴(スポ4)
山本修平(スポ2)
関連URL
早稲田大学競走部公式サイト
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