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2013/1/11[ラグビー蹴球部]

帝京大と10-38、早稲田準決勝で姿を消す

第49回全国大学選手権対帝京大戦


1月2日、快晴の国立競技場で行われた第49回全国大学選手権準決勝帝京大学戦。強風の中での戦いを強いられた両陣営。早稲田はこの試合に勝てば、悲願の『荒ぶる』奪還も見えてくる。対する帝京は、前人未到の大学選手権4連覇が見えてくるという両者と負けられない戦いが新春の国立競技場で繰りひろげられた。

 


 

モールからトライを決めたHO須藤。

 早稲田SO小倉順平(スポ2)による深いキックから始まった前半、長い帝京の攻撃が続くが反則などで、帝京の得点にはつながらない。そして帝京の反則により、前半7分早稲田はペナルティーゴールを選択。それをSO小倉が難なく決め3点を先制する。13分、相手ペナルティーからのラインアウトモールからHO須藤拓輝(スポ3)がトライを決め5点を追加。コンバージョンゴールもSO小倉が決め、さらに2点を追加。

帝京ボールで5mライン付近でのスクラムが組まれるが、早稲田にコラプシングがとられるなど、帝京にじりじりと押しこまれていく。結局は、ラックから帝京ボールになっていた前半30分、ついに帝京LO小瀧尚弘にトライを許す。SO中村亮土にコンバージョンゴールも決められ、10-7。3点差に詰め寄られて前半を終えた。

 


 

WTB中からパスを受けたFL金。

風下で向かえた後半2分10秒が過ぎた頃、帝京FLマルジーン・イラウアに逆転のトライを許す。それからは、早稲田にとって苦しい時間が続いた。14分、帝京陣内に攻め込んでいたもののターンオーバーからキックで押し戻され、強い風の影響もあってゴールライン付近での攻防戦に。ラインアウトモールからトライを許し、23分さらにトライを許し、帝京との差が3トライ3ゴール差に。ここで、HO須藤、SH西橋勇人(スポ4)に代えてHO伊藤平一郎(スポ4)、SH平野航輝(スポ2)を投入、悪い流れを断ち切れるかと思われた矢先、ターンオーバーから早稲田にチャンスができる。しかし帝京にボールを奪い返され、帝京FLマルジーン・イラウアに今日2度目のトライを許し、10-38。

 


 

終了直後、WTB中とCTB布巻峻介(スポ2)。

後半残り1分30秒、WTB中隆彰(スポ4)、FL金正奎(教3)とボールを繋ぎ帝京陣内に走り込んでいくが、抑えられトライならず。残り30秒ほどとなったとき途中出場のHO伊藤がゴール付近まで走り込むがペナルティーがあり、そのまま試合終了。10-38だった。

試合終了のホーンが鳴り響くと同時に、頭を抱え、天を仰いだWTB中は「早稲田の本来の展開ラグビーができなかった」と試合を振り返った。この言葉に表されるように、帝京ペースで進められた今試合。 「何かを変えていかないと勝てない」とSH西橋は悲願であった『荒ぶる』を後輩に託すことになった。

「今は何も考えたくない」と試合後口にしたSO小倉ら下級生が、この悔いを晴らし、来年の50回大会での頂点、つまり『荒ぶる』奪還を目指し突き進んでいってもらいたい。

関連URL
選手コメント 中隆彰・小倉順平・西橋勇人
早稲田大学ラグビー蹴球部公式サイト
早稲田がひとつになる日。 『100thラグビー早明戦』

(TEXT、PHOTO=猪野史夏)
 


 
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