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2002/5/24更新  第1回

 4/1の室内選手権兼代表選考会(注1)では、昨年の福岡世界水泳(注2)でペアを組んだ宮嵜多紀理選手に続き2位を獲得。自身初の個人での世界大会代表に内定し、今年度も好調な出だしをきった。インタビューは、選考会の約10日後、新学期を前日に控えた新学生会館で行なった。試合での抜群の存在感とはまったく異なり、天気同様のなごやかな場の雰囲気に、彼女はすっかり溶け込んでいた。

−まずは先日の選考会、お疲れさまでした。納得の出来だったのでしょうか。

「表彰台の一番上でなかったのは残念でしたけど、でも、はじめてなんですよ、430点越えたの。世界大会に個人で初めて出られることになったんでよかったです。ほんと、超ギリですよ〜(笑)。」

 

 世界水泳ではペア競技のシンクロナイズド高飛込みで銅メダルを獲得した。しかし、日本代表として国際大会に個人出場するのは実は今回が初めてになる。国際大会の個人出場の条件は、標準記録の430点を上回ること。今回彼女は439.08点だったため、ギリギリの出場権獲得であったのだ。とはいえ、決勝進出9選手の中でも3位以下には圧倒的な差をつけており、会場でも「お〜!」「さすが〜。」という声が幾度となくあがっていた。やはり、世界水泳に出てから注目されることも多くなったのだろうか。

「やっぱり人に見られることは多くなりましたね。試合会場で色んな人に声かけてもらうことも多くなったんですけど、やっぱり、こうわかるんですよ、(台の上に)立ってて、見られているのが。うわっ、見てるよ。やだなぁ〜みたいな。イヤだなぁって思っちゃいけないんですけどね。(笑)」 

−そして、その期待の視線を感じながら飛込むわけですが、落ちる時ってあっという間ですよね。その間に「失敗した!」とか感じたりするのですか?

 

「ありますね。まず踏み切るモーションに入る時、例えば、ちょっと後ろにしゃがんでしまったときに、まず『しまった!』って思うんですよ。それをまず修正しなくちゃいけなくなるんですね。そこから宙返りに入るんですが、よくあるのが、回転がかかりすぎて自分でとめられなくなっちゃうんですよ。それをとめるために、自分で早く判断して、ちょっと早めに身体を伸ばして、手を離して、、、とかするんですよ。それを全部考えながらやっているんですよ。」(次のページへ続く)


*注1 4/1室内選手権兼代表選考会 
→競泳の短水路日本選手権と平行して国際辰巳水泳場で行なわれた、飛込みの国内大会。
*注2 福岡世界水泳
→イアン・ソープの活躍が記憶に新しい、2001年7月に福岡で行なわれた世界水泳選手権。


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