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  Realvoice年間プロジェクト:競走部長距離ブロック
五十嵐主将、和田主務のプロフィールはこちらへ。

 「勝つチーム」は勝利のビジョンを持っている。もちろんチームの構成員は生い立ち、考え方は違うし目指す目標もそれぞれであるから、それをまとめあげることはとても難しい。しかし「まとまる」ことだけに精一杯になっているチームはもろい。みんなが勝つイメージを思い描き、そのために何が必要なのか見極め、ひとりひとりが努力してお互いを高めあうことが、重要なのではないだろうか。
早稲田にもそんなチームを目指す学生たちがいる。競走部長距離ブロックの学生たちである。そして今期そのチームの中心的な立場を務めているのが、主将であると同時にチームのエースでもある五十嵐毅(人4)と長距離ブロックだけではなく競走部全体の裏方的な仕事を取り仕切る主務の和田節(人4)だ。彼らはいったいどんな人なのだろう。どんな思いを持ってチームを創っていこうとしているのだろうか。まずは彼らに今のチームの状況について聞いてみることにした。

――今期のチームが動き出して四ヶ月ほど経ちましたが、現在のチームの状況をどう思いますか。
和田:箱根駅伝で15番のチームそのままかなと。それをどういうふうにしていくかが課題だと思うし、それが変えられなければ、また同じことを繰り返す。・・それがまあ五十嵐にかかっている(笑)

五十嵐:若干(じゃっかん)、若干思っています(笑)。まあはっきり言って弱いですよね。関東インカレなんか見ても今一番強いと思う日大と(エントリーされた人数を)比べてもうちは半分くらいしかいませんから、エントリーの時点で勢いないですよね。あとは七月の全日インカレ(全日本インカレ)にしっかり人数送り込んで、ひとつでも入賞できなければ先は見えないかなと。

――どうすれば勢いがつくでしょうか。
五十嵐:前半戦は個人の試合の中でチームの中としての個人が勢いをつけるといった形で。夏合宿からはチームの目標ってなってくるので、その前半戦を振り返ってそこをフィードバックしてそれに見合った順位を後半戦の流れ(予選会、全日本大学駅伝、箱根駅伝)の中でどうもっていくかっていうのが一番ですね。みんな出来れば「勝ちたい」っていう気持ちがあると思うのですけれど、それを(目に)見えるように前半戦どんどん結果出していって、目標を設定するのではなくて出来れば目標が見えるように・・。自分たちが箱根でどのくらいの成績を出したいのか見えるように、しっかり戦力を整えていくのが前半戦からの課題ですね。

決して良いとは言えない現状を卑下する訳でもなく、かといって過大評価するわけでもない。気さくな雰囲気、明るい口調で話すふたりの言葉からは、静かな情熱が伝わってくる。彼らが自分たちの情熱を燃やす場所として早稲田を選んだ理由は何なのだろうか。(次のページへ

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(TEXT=近藤優美子、PHOTO=長友亮太)

 

 


 
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