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早稲田スポーツ探訪

部活動、或いはサークル活動などで、早稲田の学生は様々なスポーツと日々親しんでいます。自分以外の人が、早稲田でどんなスポーツライフを送っているか、意外に知らない人が多いのではないでしょうか。体育局各部の活動を中心に、早大生のスポーツ事情をコラム形式でお伝えします。

2005/5/6更新  第41回

早慶レガッタ観戦記

 
観客に手をふるクルーたち
 

 4月17日(日)晴れ
私は春のうららの隅田川に行った。早慶レガッタ観戦は今回が初めてで前の晩からドキドキしていた。伝統あるこのボートレースも今大会で100周年。その偉業を祝福するかのように太陽は光り輝いていた。

 13時10分。対校女子舵手付クォドルプルが始まった。我々ウィルウィン一行はゴールの桜橋付近に陣をとり待ちかまえた。レース終盤、我々の肉眼でもレース展開がつかめるようになり、そして驚いた。早稲田は圧倒的に強かったのだ。慶應と何艇身差がついたのかもわからない。それぐらい圧巻の勝利だった。それに彼女たちがあまりにもかっこよかったので思わず言葉を失った。勝利を喜ぶ彼女たちのキラキラ笑顔は眩しかった。今3kmのレースをしてきたばかりだよね?と疑いたくなるくらいに。

 
対校エイトの模様
 

 13時50分。今度は対校舵手付フォアが始まる。観客の数も徐々に増してきた。そして彼らも期待通り強かった。スイスイと気持ち良さそうに進み、観ているこちらをも楽しませてくれた。彼らは勝ちを制するとガッツポーズを水面に叩きつけ、雄叫びをあげていた。その姿は単純にかっこよかった。

 応援席のテンションはますます上がってきた。注目の対抗エイトは14時50分発艇。それまでの時間、私は大型ヴィジョンで両校クルーのメンバー紹介や過去の名勝負の放映をじっと見つめて高ぶる緊張を抑えていた。そしていよいよ発艇の時がきた。両校の熱き戦いはスタートから大型ヴィジョンに映しだされ、我々は早稲田クルーの健闘を祈りながら戦いを見守った。スタートは互角であったが少しして慶應の艇が一歩リードした。積極的にとばす慶應に対し、早稲田は非常に落ち着いているのだと思った。しかし、何かが違った。隅田川の流れをうまくつかめなかったのか。早稲田の漕ぎに重たさを感じ、気が付いた時には差は既に大きくひらいていた。それでも最後まで早稲田の逆転勝利を信じたが、慶應の艇は我々の目の前を無常にも涼しげに通りすぎ、あっという間に勝利をつかんだ。その後、5艇身差でゴールした早稲田クルーは悔し涙に暮れていた。負けは負けでも完全燃焼した故での敗戦の雰囲気とは少し違っていたように思う。「絶対に負けられない試合」と掲げて臨んだ試合なだけに悔しさは大きいだろう。しかし、シーズンはまだまだ始まったばかり。今度は是非、完全燃焼レースを見せて欲しい。

 
対校エイトのクルーたち
 

 レース後、応援席に挨拶に来た早稲田エイトチームは温かい声援で迎えられた。そしてポジション6番の森将史(人4)が立ち上がり力強くこう言った。「夏は絶対に勝ちますので、応援よろしくお願いします!」この熱い言葉にはジーンとくるものがあった。もちろんお願いされちゃいます!私は勝手にそう思って帰路についた。


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早稲田大学漕艇部公式サイト
早慶レガッタ公式サイト
日本ボート協会公式サイト

(TEXT=横山真弓、PHOTO=OB提供)
 


 
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