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  Realvoice年間プロジェクト 

2005/6/13掲載

ア式蹴球部 兵藤慎剛 第2回

――代表での自分の位置付けは?
 基本的に誰とでもしゃべれるんで、コミュニケーションはとれてます。盛り上げ役になりたいんですけど、ちょっと違うし(笑)。でも、(松井)謙弥とか面白い奴とかいますからね。(自分は) 試合での盛り上げ役になりたいです。プレイの時は厳しくいけるように。

――守備は得意だと思いますか?
 得意じゃないです。いや、そこそこできますけど(笑)。相手のはめ方とかバスを出させない位置をきりながら、縦にしかボールを出させないとかっていうプレスの仕方には理解があります。対人プレーになったら、テクニック系には結構やれるかなって気持ちはありますけど、スピード系はまだ厳しいかなって思います。

 


――ワールドユース経験者の徳永さんにアドバイスなんかは?
 私生活で(徳永)悠平さんはあまりプライベートでサッカーについて話をする人じゃないんで。プレー中は戦術などについていろいろしゃべりますけど。ブラジルがすごいっていうのは聞きました。レベルが違ったとか・・。あの人でもそういうこと思うんだなってちょっとびっくりです(笑)。

――対戦相手についてお聞きしたいのですが、オランダの印象は?
 ビデオは見てるんで、イメージ作りはできています。基本的にでかいですよね。大きくて強いっていうイメージ。フォワードのほうは足が速い上に、うまくて、高い。みんな120%ぐらい出さないとやばいなってのはあります。でも開催国だけにプレッシャーがでかいですよね。みんなオランダが勝つとは思っているでしょうから、逆にやっつけたいですね。「オランダ初戦落とす」みたいな感じで、こっちでは「日本勝った」みたいな(笑)。



 

――ほかの国については?
 オーストラリアはまだ見てないんですけど。ベナンはやっぱりアフリカ特有の身体能力が高くてヨーロッパで活躍している選手もいますし。足元もうまいなっていう印象もありますね。

――大会までの個人として詰めていく部分は?
 やることは限られているので気持ちとコンディションをベストにもっていきたいです。コンディションはあがっているんで、あとは自分の納得行くプレーができればいいと思います。

――大会でのチームとしての目標は?
 ベスト8っていわれてるんで、最低限それは超えたいですね。

――個人的には?
ワールドユースで自分が現段階でどれだけ通用するのか確かめたいし、楽しめたらいいです。今年で終わりじゃないんで、それは今年の目標ですけど。

――ワールドユースでの活躍で海外からのオファーがあったら?
完全に夢物語ですね。でも海外でプレーしたり、代表に入れたらという夢はつねに持ち続けています。

「サッカーを楽しむ」。彼にとって、サッカーは楽しみの対象なのである。ここまで彼の成長を支えてきた秘密はここに隠されているのかもしれない。しかし、練習中の彼は厳しい一面も覗かせる。ア式の練習後にはいち早く自主トレをはじめ、試合中には積極的に声を出すようになった。つねに心の中に持ち続けている向上心。ワールドユースではさらに大きな経験を積んで、「やっぱりサッカーは楽しい」と屈託のない笑顔で答えてくれる彼の表情を帰国後また見れることを期待したい。


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(TEXT=村山裕太、PHOTO=平野峻)

 

 


 
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