4月16日、隅田川で早慶レガッタが行われました。当日は、朝から雨が降り続いていましたが、お昼を過ぎると一転、晴れ間も見える絶好の天気に。初観戦となるウィルウィンメンバー3人も、ほっと胸をなでおろしました。取材申請で、御弁当を頂くという下町の温かさ(!?)に触れ、さらに取材艇にも乗せていただく事ができました。そこで、今回は取材艇から、そして川岸からの二つの視点からお伝えします。
(19歳・女)
今回私は、選手達のボートを後ろから追いかける船に乗って、レースの様子を観戦することになりました。船といっても、それは普段私達が乗る機会のあるフェリーや遊覧船などではありません。屋根や壁がなく、体が外にむき出しのいわゆる「釣り船」。(ちなみに第10誠丸という名前)グラグラと揺れ、バランスを崩したら海の中にそのまま落ちてしまうんじゃないかとヒヤヒヤしながらの観戦となりました。8人の人間の力だけで動かしている両校のボートを、第10誠丸は白波を立て、船首の部分が浮き上がるほどの全力疾走で追いかけていきます。少しスリルはあったものの、選手達と同じ風を受け、レースのスピード感を肌で感じることができ、貴重な体験となりました。
(20歳・男)
一方、「漁船」に乗る二人を見送り、一人寂しく隅田川のほとりに残された私ですが、いつもの取材とは違う風景を目にしました。他の競技の早慶戦とは違い、学生以外の方々の姿を多く見かけるのです。お父さんと一緒に応援する子供たち、観戦というか飲みたいだけだろと突っ込みたくなる酒盛り中のおじさん達。レガッタは学生だけのものではなく、隅田川周辺に住む方々の行楽となっているようです。レースは、3000mで行われ、今年は近年稀に見るデッドヒートとなり、抜きつ抜かれつの展開に。そして、一瞬のうちに私の目の前を通り過ぎていきました。ビックリするほどの速さでした。私も池でボートを漕いだ事がありますが、腕の筋肉をかなり使いますし、左右均等に力を加えることは難しく、真っ直ぐ進むことさえ困難でした。それを、8人で行っているのですから、相当に息が合っていないと出来ない事です。結局、早稲田が3分の2挺身差(時間差は1秒以下)で接戦を制し、対抗エイトを制しました。3年ぶりと言う事もあり、選手たちは歓喜の渦に。「初めて勝ったよ!」と喜びを口にする声も聞こえました。
その後、取材艇に乗った二人と合流し、興奮気味に「乗ればよかったのに」と言われましたが、こちらからもドキドキではありませんが、温かさをしっかり味わうことができました。行われるのは一年後、ということになりますが、みなさん!早慶レガッタ、必見ですよ!
関連サイト
早稲田大学漕艇部公式サイト
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