“フラダンス”と聞いておばさま方のするダンスだとお思いになるかたもいるのではないでしょうか?でも決してそうとは限らないのです。現地ハワイでは幅広い年代の方に愛されているように、私たち大学生も元気にそして時には優雅に踊りこなすことができるのです。
私たちハワイ民族舞踊研究会は週2回学生会館で練習をしています。そのうち月2回はプロの先生にもご指導していただき、踊る曲のレパートリーもどんどん増えているところです。発表の機会としては早稲田祭・稲門祭などの学内イベント、学外ハワイアンイベントへの出演などがあります。毎年恒例で出演させていただいているOBハワイアンバンドのイベント“ナレオパーティー”では約700名のお客様がご覧になる高輪プリンスホテル飛天の間という大きな舞台で躍らせて頂き、私たち自身も毎年かなり力を入れて衣装の準備、練習をしています。
現在、他大学でもフラダンスサークルというのはほとんどなく、もちろん日本では学生大会もありません。でもだからといって、私たちは趣味としてただフラダンスを楽しんでいるという訳ではありません。むしろそういった大会がないためにプロの方に混ぜて頂く機会が多いので、踊ることに対して真剣に取り組んでいます。しかし真剣に取り組むことと同時に、私たちは楽しむことも忘れません。女子ばかりのサークルというだけに、練習の合間にはおしゃべりの話題が尽きません。
フラダンスを始めたきっかけというのはメンバーによって様々であり、例えば衣装が可愛いからであったり、ハワイが好きだからであったりします。昨年は映画フラガールの影響も強かったようです。でも始めてみて分かることは、フラダンスは奥が深いということです。ハワイの伝統舞踊というだけに、振りのひとつひとつには手話のような意味があります。ハワイの土地柄、自然や愛を意味する振りが多く、踊っていてこころが豊かになりますし、踊りの細かな技術というよりはそういった意味を体で表現するほうが重視されます。これが、フラダンスが子供からお年寄りまでに愛されている訳なのかもしれません。
私たちのサークルでは、ほとんど全員のメンバーがフラダンス未経験者でした。でも入ってしまえば全く問題はありません。みんながお互いに教えあったり、お互いの踊りをよく見て直しあったり、すぐに上達することできます。そして何より笑顔で踊るということが大事です。私も始めたばかりの頃は、とにかく笑顔で踊ることを先生と先輩に言われ続けていました。なぜ先輩方はこんなにも踊りながら笑っていられるのだろうと思ったこともありましたが、今では細かいことよりも自分自身が楽しんで踊るということの大切さに気づき、自然と笑顔も出せるようになりました。アロハスピリッツを理解し感じるということもフラダンスの醍醐味かもしれません。
サークルの今後の目標としては、私たちが主催のイベントを開いたり、ウクレレなどの楽器にも挑戦したいと思っています。まだまだ発展途中のサークルなので、これからの活動に注目していただければ嬉しいです。
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