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早稲田スポーツ探訪

部活動、或いはサークル活動などで、早稲田の学生は様々なスポーツと日々親しんでいます。自分以外の人が、早稲田でどんなスポーツライフを送っているか、意外に知らない人が多いのではないでしょうか。体育各部の活動を中心に、早大生のスポーツ事情をコラム形式でお伝えします。

2010/4/24更新  第74回

「早慶レガッタと浅草観光のススメ」

指導02これが噂の金色の物体

 「三大早慶戦」というものをみなさんはご存知であろうか。数ある早慶戦のなかでも堂々たる歴史を有する早慶戦。それは初夏のころに行われる野球の早慶戦、冬に行われるラグビーの早慶戦、そしてもう1つは春に行われる早慶レガッタである。早慶レガッタはまた、オックスフォード大学対ケンブリッジ大学、ハーバード大学対イェール大学のレガッタレースとともに世界三大レガッタと称されている。

 このように長い伝統を持つ早慶レガッタを私は早稲田大学入学3年目にして初めて見に行く機会を得た。戦いの舞台は浅草・隅田川。この際であるから私は初の浅草というものも楽しもうと思い、今回は皆さんに早慶レガッタ探訪とともに、浅草観光のススメというものもご紹介したい。
 東京メトロ銀座線浅草駅に着いたのは午後12時30分。地下より地上に出ると、まず目に入るのがビルの上に乗った何とも言えない金色の物体である。浅草は多くの外国人観光客の方々がいるのであるが、皆一様に写真を撮っていた。中には笑いのツボに入ってしまったようで爆笑している人もいた。それでは一体この物体は何なのであろうかというと、かの有名なアサヒ飲料のビルなのである。一見したところではまったく想像がつかない、「さすが日本・・・」とつくづく思い入ってしまった。

 13時20分の女子舵手付きクォドルプルのスタートまではまだ時間があったため、隅田川のほとりを歩いてみることに。隅田公園の桜はもう散ってしまったものの、さわやかな青空のもと普段しない散歩をしてみるのもいいものであった。そうこうしていると右の方には現在建設中の東京スカイツリーが堂々とそびえたっていた。その高さではもうすでに東京タワーを抜いているものの、その高さは現在の約2倍程度になるということを考えると、一体どのようになるのか全く想像つかなかった。

指導02祝!21連覇達成!女子舵手付きクォドルプル

 完成が楽しみだな。などと思っていると、レースのゴール付近の桜橋に近付いてきた。橋に近づくにつれ、早稲田の旗なども見られるようになり、だんだんと人々で賑わってきた。一段と賑わっている方に歩いて行ってみると、早慶両校の応援団が一発芸(?)のようなものをして、レースを待つファンの方々を楽しませていた。

 一発芸の内容はともかく、そろそろ女子舵手付きクォドルプルのスタートの時刻が迫ってきた。ちなみに早稲田の女子舵手付きクォドルプルは昨年まで早慶戦20連覇しており、今年は21連覇が懸っている。13時20分いよいよスタート。ゴール付近にいる私たちのもとに2艇のボートが迫ってくる。観客の人たちのすさまじいほどの歓声、エンジと紺色の旗が揺らめく中、私たちの前を2艇分ほど早稲田がリードして過ぎてゆく。そしてゴール。早稲田が女子舵手付きクォドルプルの21連覇を達成した。

指導02かの有名な雷門。多くの人で混んでいました。

 その余韻に浸りつつ、次の試合までは時間があるため腹ごしらえのために浅草の街に繰り出すことに。かの有名な雷門がある浅草寺方面に歩いてゆくと人形焼きやせんべいなど、まさに古き良き時代の日本を感じることのできる街がそこにはあった。浅草寺の仲見世通りに入り、私たちは欲望のおもむくまま、人形焼き、ぬれせんべい、せんべい、団子、抹茶ソフトなどと暴食してしまい、浅草を十分に満喫した。しまいには外国の方と仲良くなり、一緒に写真を撮ったり、連絡先を交換する始末であった。

 そうこうしているうちに隅田川に戻ってみると、なんと対抗第二エイトのレースが終わってしまっていた。しかも早稲田の敗北。ダブルのショックが私たちに襲いかかってきた。しかもそれに追い打ちをかけるように対抗エイトの慶応艇にトラブルが発生したため、対抗エイトのスタート時刻が遅れることとなり、その時刻はまだ未定という非常に残念なアナウンスであった。夕方に予定があった私たちはギリギリの時刻まで待ってみたが、タイムアップ。後ろ髪をひかれながら、地下鉄に乗り込んだ。

 私たちは対抗エイトを見ることができなかったが、何と言っても早慶レガッタの花はやはり対抗エイトなのではなかろうか。来年見に行こうと思っている皆さんは決して見逃さないでいただきたい。余談ではあるが、浅草は日本を代表する観光地、たくさんの外国の方がいらっしゃるので、日本人として恥ずかしい行為はしないように願いたい。

(TEXT・PHOTO=鈴木雄介)
 


 
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