初夏の陽気の中、白熱した投手戦が展開された

　昨日雨天のため中止になった慶大対法大の一回戦が行われ、慶大は先発竹内大助、8回リリーフ福谷浩司との継投で見事法大を零封した。

　見事な継投だった。慶大先発竹内は試合序盤危ない場面はあったものの、5回、6回、7回など打者をしっかりと押さえ、7回までで、10奪三振という成績でマウンドを降りた。8回リリーフで入った福谷は8回を1人目を145キロを超える直球で三球三振すると、死球で1人塁にだすものの、そのあと2人を三振で抑えた。9回も3人目をファーストゴロに打ち取り試合終了。終わってみればこの試合、5安打完封という内容で慶大が勝利を飾った。

　慶大の投手陣の奮闘に打線も応えた。3回裏、2番金田将賢がサードゴロで出塁すると続く3番山崎錬がセンター前ヒット。4番伊藤隼太は相手の四球で塁を進め、無死満塁。そこで5番伊場竜太のレフトへの犠牲フライで3塁走者がホームイン。慶大が1点を先制した。6回にも宮本真己が法大先発三嶋一輝から初球本塁打で１点を追加し、7回の裏、代わった法大投手、吉越亮人からも１点を奪った。零封した投手陣を慶大打線はしっかりと援護した。

　法大得点のチャンスは2回だった。4番多木裕史は3振に倒れるものの、5番土井翔平が四球で出塁すると、6番原田直輝が右中間へヒット。続く伊藤慎悟も、竹内のこの回2つ目の四球により出塁し、法大1死満塁。しかしそのあとが続かなかった。8番三嶋は慶大竹内に三振に打ち取られ、9番難波真史もレフトフライに倒れ、3アウト。この試合1番の得点の機会を逃し、その後も波に乗れずに終わった。

　今日は、慶大投手の安定感が現れた試合だった。明日の第二回戦は、慶大の投手陣がまた流れを作るのか。法大の打撃陣が粘るのか。明日の試合にも注目だ。

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