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「二度目の春〜期待の2年生特集」

ア式蹴球部 兵藤慎剛選手インタビュー

前のページより)




 

今では早稲田の要となっている

――早稲田に来た動機は?
 やっぱり勉強しないとこれから先は駄目かなって(笑)。教職もとってますよ。授業に出たいという気持ちはがあっても、合宿とかあると出れないので、友達に助けてもらいながら何とか頑張ってます。やっぱり資格は持っとけって親からも言われたし、自分としても大学に来たら資格ぐらい取らないとって思います。怪我したら終わりなんで(笑)。人生はサッカーだけじゃないから、(大学で)いろんなことを吸収できたらなって。

――単位は大丈夫ですか?
 単位は大丈夫じゃないっすね(笑)。(合宿で)いない間の要領がつかめてなかったので。でも、要領つかんできたんで、2、3年で取り返します!

――生活面での変化は感じます?
 あっち(国見)にいるときも寮だったんで、あんまり生活面での変化はなくて、(共同生活には)慣れています。

――オフの日は何をしてます?
 ア式の人と遊んだり、買い物に行ったりですね。結構ぶらぶらするのが好きなんで。渋谷、原宿を往復みたいな(笑)。あと、寮ではみんなでウイイレを。

――話は変わりますが、国際試合の経験を通してどのような点で成長しましたか?
 選手のレベルの高さを肌で実感できること。外国人は日本人とはまた違った身体能力を持っていますし。あと、海外で生活しながらなんで、結構きつい面もあるんで、メンタル面も鍛えられました。

――外国人と対等に渡り合っていくには心がけていることは?
 それには、速いパス回しとか、足の速い選手には二人で挟んで止めるとか、個人ではなく組織として戦っていくことが一番大事になってきますね。

淡々と語る姿には風格さえ漂う

――今年はア式、代表とどのような一年にしたいですか?
 ア式では関東一部に上がることが今年の目標なんでそれを達成することですね。個人としてはとりあえず(今年6月にオランダで行われる)ワールドユースに出れるように日々(練習を)頑張っていければ。まだ自分には課題はあるので、この一年で自分ののびしろをもっと上げていければいいかなって思っています。



 つねに自分の可能性を追求する。そうすることで、兵藤は成長してきた。ア式、代表と二足の草鞋を履く彼にとって、どちらもが彼を成長させてくれる貴重な経験となっているのだ。課題を見つけ、それを克服する。一見当たり前のことなのかもしれないが、この試行錯誤を常に繰り返すことで彼は成長してきたのである。これを難なくこなしていけるのも、どんな状況におかれてもサッカーを楽しむという態度を忘れていないからなのかもしれない。今季は関東1部昇格とワールドユースという大きな壁が立ちはだかっている。兵藤にかかる期待は大きいものの、その壁を乗り越えて「のびしろ」を伸ばした彼の姿がきっと見られることだろう。

関連URL
早稲田大学ア式蹴球部公式サイト
関東大学サッカー連盟
ULTRAS WASEDA

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(TEXT=村山裕太、PHOTO=普川まど香、丸田健悟)
 


 
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