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  北沢浩選手×藤森圭選手 対談

 早稲田のバレーを語るうえで欠かせない存在となったセッター北沢浩とリベロ藤森圭(共にスポ3)は岡谷工業高校卒の同級生コンビ。二人ともにプレーに波を見せないことがひとつの持ち味であるが、さすがに長い付き合いの二人の間ではお互いの調子の良し悪しもわかってしまうんだとか。今回はその二人に「思い出だらけ!」という高校時代を振り返ってもらいながら色んな話を聞かせてもらった。


学生主体のチーム



 

秋季リーグでセッター賞を受賞した北沢浩(スポ3)

――まず、秋季リーグを振り返ってみてどうでしたか。
北沢: 結果は5位だったけど、結果以上に色んな面で学んだことが多かったから良かったとは思います。それで賞(セッター賞)も取れたし、今回は無理だろうと思ってたんだけど見てくれる人は見てくれるし、自分が納得いくようにできればそれが結果につながるんじゃないかなって思えてきて。正直今回は上位にいなきゃいけなかったんだけど(笑)、まぁしょうがない。とりあえず自分は早稲田という組織の中でのポジショニングがわかったし、もう自分のわがまま通せる時じゃないから。
藤森: 春よりは確実にチームの実力が上がったと思う。東海と筑波は今回調子悪かったのかもしれないけど、あんまり強いっていう感じはしなくて実際やってみてそこそこ良い内容のゲームができたし、もうひと頑張りしたらいけるんじゃないかなって実感はあった。柴小屋(康行・スポ3)が成長したのもあるかもしれないけどチーム全体的に波もそんなに激しくなくなったし。

――北沢くんはセッター賞を取りましたが?
北沢: 取れないと思ってたから、それは本当に周りに感謝した。リーグ1・2週終わったぐらいに高校の監督と電話してて「おまえは一生懸命やれ」ってただそれだけ言われたんだけど、その理由がよくわかったなって。それがなかったら多分結果はもっと悪かったと思うし、賞も取れなかったと思う。その一言ですごく考えて、それが良いきっかけだったなと思います。


 

バレーセンスが光るリベロ藤森圭(スポ3)

――チームの敗因は何だと思いますか?
藤森: 昔からそうだけど油断したらだめだよね(笑)。このチームには勝てるとか勝てそうにないっていうのがあって、勝てそうにないって思った時はそこそこ良いゲームができてるんだけど。勝てるとか勝たなきゃいけないっていう気持ちをもってやると、自分たちが思う通りのプレーもできないし。
北沢: アップの緊張感のムードとかで結構わかる。程よいリラックスの時はいいんだけど、あんまり入れ込みすぎてもだめだし。7戦目の順大戦がすごいわかりやすいんだけど、1セット目落としたら下位っていうプレッシャーがあってああいう風になっちゃったんだけど、1セット落としてもうどうでもいいやってなってからいきなり変わって。そういうのが自分たちのだめな面でもあるし逆に言ったらいいところで、順大戦の2セット目以降のような状態にいつでも保てたら強いと思う。まぁサーブカットでみんな苦しいところ狙ってくるからね、その中でどれだけやれるかっていうのも課題だし、自滅するかしないかでも内容が変わってくると思う。あと、今回はリーグ終盤まで3-0か0-3だったってこともチームの課題。追う展開ができない。どっこいどっこいで最後までいくことはできるんだけど抜かれて追い越す展開ができないんだよね。追いつく前にこっちからなんでもないミス出しちゃったりするから。

 

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(TEXT=横山真弓、PHOTO=村山裕太、横山真弓)

 

 


 
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