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[ア式蹴球部特集] 「在るべき場所へ」

早慶戦直前!時久省吾選手インタビュー


 ア式には、世界一のゴールキーパーがいる事をご存知だろうか。昨年、全日本大学選抜として、決勝ではPKをとめまくる活躍を見せ、世界制覇に大きく貢献した時久省吾(スポ4)である。187cmという恵まれた体躯を活かし、ア式のピンチを救う守護神。そんな彼が、私たちに見せてくれたのは心優しき青年の姿であった。


 

出身校 大津
スポーツ科学部4年 時久省吾選手

――前期を振り返ってどうでしたか?
 最初に強い相手と当たって、あまりいい状態ではなかったです。3バックに変えてディフェンスが安定してきたら、攻撃ともかみ合ってきました。それまでも点はとれていたけど、失点が多くて勝利できないという感じだったので。

――失点はシステム的な問題ですか?
   それだけではないですが、3バックにしてからは役割分担がはっきりしてきて、やりやすくなりました。

――GKというポジションがら周りがすごく見えると思うんですが、チームとして足りないと思うところは?
 全体的にうちはきりかえが遅いような気がします。攻撃時にボールを奪われたときの守備への切り替えをもっと意識すべきだと思います。


 

昨年は大学選抜に選ばれ世界制覇を成し遂げた

――昨年は大学選抜として、世界制覇を成し遂げましたが久々の国際舞台はどうでしたか?
 常にポジションが約束された状態ではなかったので、(レギュラーを守るために) 必死にやっていたという感じです。でも、(もう一人のメンバー、赤星拓(福岡大)と)お互いを高めあえたと思うし、GKコーチがすごくいい方だったので、勉強になりました。          

――その後、バレンシアでの練習にも参加しましたが?
 練習はBチームだったんですが、間近でカニサレス(スペイン代表)を見ることができてよかったです。反応のスピードがヤバかったです。GKの技術も自分が幼いころからやって来た事とは違う部分があったので、新鮮でした。

――4年生になって最終学年ですが、意識は変わりましたか?
 4年生の中で声を出して盛り上げていこうというのはあります。金田や山口が帰ってきて声も出るようになって、チームが明るくなっていい感じです。今日も4年生で練習後ミーティングをしました。


 

無失点に抑えてチームが勝つことが大事!

――進路はどのように考えていますか?
 やっぱりずっとプロを目指してきたので、(プロに)進みたいです。

――最後の早慶戦になりますが?
 これだけの注目を浴びながらの試合はなかなかないので、絶対に勝ちたいと思います。

――MVPも狙ってますか?
 まずは、無失点に抑えてチームが勝つことが大事です。

――応援に来る早大生に対してメッセージをお願いします。
 今年はワールドカップもあって、この試合で、大学サッカーを初めて見に来る人も多いと思います。そういう人たちを楽しませるような試合をしたいです。そして、もっと大学サッカーを見に来てほしいと思います。応援よろしくお願いします!


 大学ナンバーワンと称されるキーパーであるにも関わらず、非常に謙虚で、誠実な受け答えが印象的であった。個性的なキャラクターが多いア式にとって、まさに最後の砦として最適なゴールキーパーと言える。一戦一戦、これまで通りの活躍を続けていけば、きっとプロという夢も叶うに違いない。早慶戦でももちろん、素晴らしい活躍を見せてくれることだろう。


(TEXT=平野峻、PHOTO=村山裕太)
 


 
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