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[ア式蹴球部特集] 「Retador」

早慶戦直前!大榎克己監督インタビュー


 監督自身就任4年目を迎え、大榎監督自ら勝負の年と位置づける今季。前期リーグを終え、首位とは勝ち点2差の4位につけている。 今回は、前期リーグおよび総理大臣杯の総括、間近に迫った早慶戦と後期リーグへの意気込みを語ってもらいました。


 

大榎克己監督(昭63教卒)
監督としての早慶戦での戦績は2勝1分け

――総理大臣杯1回戦神大戦では結果が出ませんでしたが(0-1で敗退)、その試合の評価はどうですか?
 チャンスは何度かあったから、そこで決められるかどうかが大きなポイントになりました。相手が守ってきたところをくずしきれなかったし、 ボールを持っていない選手の動き出し、サポートが少なかったですね。神大対策がうまくできていたかどうかは自分でももう一度考え直さなければならないし、 きちんと俺が意図などを伝えていかなければいけないと思います。ただ、選手は俺の言ったことを守ろうとするし、意識は高いので、 それができないというのは俺に責任があると考えています。

――前期リーグを4位で終えましたが、このことに関してはどのようにお考えですか?
 今年は勝負の年として臨みましたが、なかなか勝ち点も重ねられず、3連敗もしてしまいました。しかしそこを抜け出せるかというところで自分も一喜一憂させてもらったし、 選手も成長できたと思います。完全なチーム、選手、監督はいないのだから、これからも日々努力していかなければいけないですね。

――負けてる状況から抜け出すには何が必要であると考えていますか?
 負けていると選手がメンタル的に落ち込むので、選手がどれだけ自信をもってやれるかが大事だと考えています。

――前期リーグでは得点を多くあげた一方で、失点の多さも目立ってしまいましたね。
 自分はリスクのある攻撃をするサッカーを目指しているのですが、取られた後どう立て直すかも同様にまた重要だと思います。 後期ではあれほど失点が多いと優勝はないと思うので、後期へ向けてこれから修正していきたいです。

――その点でボランチの松本征也選手(スポ3)の評価はどうですか?
 前期チームが苦しい中で精力的に動いてくれた征也のことは大変評価しています。

――前期リーグ第9節の駒大戦はいい戦いでしたね。。
 1月のインカレ決勝で負け、それからボールをしっかりつなぐサッカーを目指したのですが、前へいかなくなるという弱点がありました。それを克服するために 裏を狙ったり前へいくプレーをしようとしましたが、それが単調になってしまっていました。しかし駒大戦ではうまく開き直って戦えたのがよい結果につながったのだと考えています。

 

――前期リーグ最終節の中大戦では快勝でしたね。
 中大側がバランスを欠いてくれたおかげでいい時間に得点できました。4点差をつければ4位になれるという課題も途中から選手に出して、選手もそこに向かって頑張ったという点で勝負強さもついたのではないでしょうか。


 

         自分達のサッカーをすることが大切。

 

――後期流経大、駒大、法大などの上位陣と戦う上で気をつけることは何ですか?
 自分たちがどうやって自分たちのサッカーをして、相手にそれをさせないかということに尽きます。もちろん試合では何が起こるかわかりませんが、それができればどことやっても負けないと思います。

――6月22日には早慶戦が予定されていますが、今年の早慶戦はどういう戦いになると思いますか?
 慶応側もメンバーがそろってきたし、サッカーや早慶戦に対する気持ちが本番では出るので、厳しい戦いになると思います。 僅差の勝負になるでしょう。

――選手の早慶戦への思いは感じますか?
 国立で大学生でやれるのは早慶だけだし、伝統的なものもあり、あそこのピッチに立ちたいという思いを感じます。 ピッチに立てなくても、学生が定例戦を運営しているんだという気持ちでみんながそれぞれの持ち場で頑張ってくれてることも うれしいことです。

――最後に早慶戦を観に来てくれる早大生へメッセージをお願いします。
 早慶戦にふさわしいゲームをして、勝利の喜びを皆さんと分かち合いたいと思います。早慶戦を通じてサッカーの楽しさを味わってくれればうれしいし、 大学サッカーの魅力、感動を伝えることができれば最高ですね。

 前期リーグ4位という結果には監督自身決して満足していない。いまだかつてないほど戦力は充実している今年度、「名門早稲田復活」のために、前期見つけた課題を克服し、後期は必ずや優勝に導いてくれるだろう。そして、昨年度あと一歩というところで逃した日本一のタイトル奪取に向け、挑戦者の姿勢を忘れずに突き進んでいく。早慶戦では、選手、監督の気持ちのこもったすばらしい戦いを期待しよう。


(TEXT=井上智史、PHOTO=五十嵐文子)
 


 
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