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「二度目の春〜飛躍の季節がやってくる〜」 

競走部 笹瀬弘樹選手インタビュー

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シーズン初戦となった六大学対抗でも、故障明けながら貫録の優勝。フィールドMVPにも輝いた。

――二年生になり、心境の変化はありますか?
 今までは引っ張られる側だったんですけど、下が入ってきてある意味引っ張る側になると思うので、下手なことは出来ないかなという感じです。下級生の前では、決して調子に乗るって意味ではなくて先輩らしい態度をしなきゃなと思います。逆に良い緊張感を持てていいかなと思いますね。

――同じ棒高跳の選手も入ってきましたね。
 昨年は跳躍練習も一人で黙々とやっていて、環境は良いんですけどここで棒高跳するのは正直つまらなかった部分もありました。でも、後輩が入ってきて、練習中に競技面での話が出来るというのは、教える側としても自分にプラスになりますし、なにより楽しく練習が出来るっていうことが良いですね。

――後輩が入ってきたことで、練習にも変化はありましたか?
 1年目はどうしても一人でやっていると正直妥協が多くて、その点は反省しなきゃいけないんですけど。下級生が入ったことによって、一緒に練習してる中で先輩として妥協は出来ないっていう気持ちがやっぱりあって、しっかり最後までやれるようになりました。

――後輩達は笹瀬選手に憧れて早稲田に入ったと聞きました。
 下の子に良い影響を与えなきゃいけないところもあるんで、人間的にも競技的にも常に目標とされる先輩になっていきたいなと思いますね。

――改めて、棒高跳の魅力とは?
 特殊な競技なので、「人と違うことをやっている」というのが、僕的には魅力じゃないかなと思います。普通の人が出来ないことをやっていて、その中で目立つというのが魅力的かなと思います。

――試合で競技に集中する自分なりの方法は?
 上手くオンとオフを分けて、集中するところは集中するんですけど、どうしても競技が近づいてくると緊張してくるので、あえて観客席を見渡してみるとかはありますかね。「あっ、あそこに親がいるな」とか。すると意外と緊張も解けてきて集中できますね。

――今まで陸上競技をやってきて、憧れの選手はいましたか?
 選手は僕の中では特にいないんですけど、高校の顧問の杉井将彦先生が僕の憧れというか、尊敬できる選手ですかね。その先生も、一時ハードルで日本記録を作った選手で、僕は一番杉井先生を尊敬してます。

――笹瀬選手にとって、高校3年間は転機だったんですね。
 そうですね。あの高校に入って本当に良かったなと思います。やっぱり尊敬する先生に出会えたっていうことが、一番のポイントだったかなと思います。何があってもあの人について行ったら強くなれるなと思ったので。一番の転機でした。

同じく棒高跳の選手だった父親と二人三脚で競技を続けてきた笹瀬選手。
今年の目標は世界選手権A標準の5m70。

――新シーズンを迎えましたが、大学2年目に向けて、冬季練習で重点を置いたことは?
 技術を伸ばすことも大切だと思ったんですけど、やっぱり自分の得意なスピードを少しずつ活かしたいと考えました。なので、スピードアップも必要だと思うんですけど、何本も本数を重ねても崩れない助走を作ろうと思ったので、この冬は走り込みを中心にやりました。あまり得意じゃない長い距離の練習も、300mとか短長位の距離は一応やってきました。

――笹瀬選手にとって、2009年度はどんなシーズンにしたいですか?
 今年は世界大会が多いので、「飛躍」の年になればいいなと思いますね。

――世界への意識は年々高まってきていますか?
 そうですね、昨年も北京オリンピックがあって竹澤(健介、現:エスビー食品)さんが出場して、早稲田を引っ張ってた感じがあったので。正直、早稲田に入ったのも竹澤さんに憧れてた部分もあって、竹澤さんの活躍をテレビで見て自分もあそこに立ちたいっていう気持ちが、改めて強くなりました。自分もああいう世界の舞台に出られればと思います。

――では、今年は世界選手権出場が一番の目標ですか?
 はい、今の僕では全てがうまく出来て出られる力しかまだないので、とりあえず今は世界選手権に出るというのが一番の目標です。手の届かない場所にはいないと思うし、何かしらのきっかけで変われると思うので、そのきっかけを逃さないようにしたいです。

――記録を伸ばすために自分に必要なものとは?
  まだまだ助走が安定しない時があるので、助走の安定性と技術面の向上を図っていけたらいけるんじゃないかなと思います。

――将来的にはどんな選手になりたいですか?
 競技をやる前にまず一人の人間なので、みんなから応援される競技者になっていければと思います。記録だけがすべてじゃないと思うので、下から上を目指して来る人に良い影響を与えることが出来る選手になって、一競技者として日本を引っ張っていけたらと思います。

――最終的な目標は?
 小さいころからの目標はやっぱりオリンピックで優勝することが僕としての大きな夢、父と二人で考えてきた夢なので、そこを夢から目標に変えられるようにしたいです。そのために一つステップを上がれるよう、今年飛躍できるように頑張りたいと思います。

――最後に今シーズンへの決意と読者の方にメッセージをお願いします。
 今年はどうなるか分からないですけど、期待に応えられるよう昨年よりも一回り大きくなった気持ちで頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします!!


 「日々進化していきたい」。棒高跳を始めて以来、常に記録を伸ばし、結果を残し続けてきた笹瀬選手らしい言葉に思えた。そんな彼が、大学1年目に手応えを感じたというのが「メンタル面」の成長。最後は己との戦いが要求される陸上競技において、精神面の強さは不可欠な要素だ。そして、環境にも慣れ「飛躍」を誓う2年目。奇しくも今年は、世界へ挑戦できる多くの舞台が用意されている。そんな中で笹瀬選手は一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。また、どのように進化を遂げていくのだろうか。大きな志を胸に、笹瀬選手はこれからも更なる高みを目指して跳び続ける。

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(TEXT=、PHOTO=岡崎聡)
 


 
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