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大迫は序盤こそコスマスと先頭争いを演じたものの、中盤以降に振り切り、タイムもジュニア新を記録。
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11月21日、埼玉県上尾市で行われた第23回上尾シティマラソン・大学生男子ハーフの部に早稲田からは11名が出場し、大迫傑(スポ1)が1時間01分47秒で優勝、志方文典(スポ1)が4位、猪俣英希(スポ4)が7位とそれぞれ入賞を果たした。優勝した大迫はハーフマラソンの早稲田記録を更新する圧巻のレースを見せた。
かねてから「20qはそこまでナーバスになる距離ではない」と長い距離への対応にも自信を覗かせていた大迫。その言葉通り、初のハーフマラソン挑戦となった今大会でも持ち前のスピードを最後まで落とすことなく、独走状態で優勝のゴールテープを切った。「今回は順位というよりも、距離を試す目的で臨んだ。周りも強い選手ばかりなので速いペースになることは覚悟していたが、優勝という結果を出せたことは素直に嬉しい」と勝利の喜びを口にしながらも、「箱根駅伝では単独走になることが多く、今回とは状況が違うのでまだ安心はできない」と、冷静に自身の走りを見つめ、1ヵ月半後に控える大一番に向けさらに気を引き締めていた。
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4位入賞の志方。ルーキーながら、大迫とともにチームの主力として欠かせない選手になりつつある。
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同じく初ハーフマラソンとなった志方も4位と健闘(記録:1時間3分20秒)。しかし、「63分を切りたかったが、15qあたりから足が止まってしまったので、タイムとしてはいまいち。課題が見つかったのが今大会の収穫」と満足はしていない様子だったが、出雲、全日本に続き今大会でも見せたロードでの強さは本物。今後は「集中練習で力をつけて箱根で走りたい」と次なる目標を力強く語ってくれた。
また、先日行われた全日本大学駅伝で好走を見せ、今大会でも7位入賞を果たした猪俣(記録:1時間03分30秒)は、「(目標としていた)3位以内が達成できなかったのは残念だが、強い選手たちが出場している中での7位入賞は悲観すべきことではないと思う。元々長い距離の方が得意で、(今回の大会でも)自己ベストと同じくらいのタイムで走れているので自信はついてきた。箱根駅伝では最終学年として貢献したい」と今回の結果を前向きに捉え、箱根への強い意欲を見せた。
一方、久しぶりの大会出場となった三田裕介(スポ3)は、9位と惜しくも入賞は逃したものの、自己新記録をマークし復活をアピール。「(練習で)距離走をやっていなかったため、距離への不安や、(試合までの)調整方法を今までと変えたりしたことによる状態への不安はあったが、今回の結果にはほっとしている。最低限走れたとは思う。(箱根に向けては)とにかく一日一日精一杯頑張るのみ」と、安堵の表情を浮かべながらも、最後は箱根への決意を口にするなど、箱根メンバー入りへ堂々と名乗りを上げた。
その他、北爪貴志(スポ4)と柴田聖也(商3)が共に自己記録を更新するなどチーム全体にとっても収穫の多い大会となった。
多くの選手にとっては箱根前最後のレースとなった今大会。今後はいよいよ本番に向け大事な集中練習へと入っていく。箱根3連覇を掲げる東洋大を阻止し、悲願のグランドスラム達成まで残された時間は残りわずかだ。選手には万全なコンディションで箱根まで突き進んでくれることを期待したい。
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