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[競走部]

日本選手権注目選手 ―100mH・紫村仁美―


 注目選手第2弾は100mH・紫村仁美(スポ4)だ。

 今季の紫村は絶好調が続いている。
シーズンインの春季オープン(13秒62)、続く東京六大学対校陸上競技大会(13秒74)こそ紫村にとっては物足りない滑り出しとなったが、織田幹雄記念国際陸上競技大会では予選から自己新の快走。
そして決勝では予選の記録を更に縮め、自己新・早稲田新・学生新と3つの「新記録」を樹立した。タイムはロンドン五輪B標準ぴったりの13秒15。この記録にはさすがの本人も「びっくりした」そうだ。

 試合直後に次の目標を聞いてみた。「まずは関東インカレで大会新記録(これまでの大会記録は13秒41)を狙っているので、大会新で優勝すること」。


 

織田記念では木村に軍配が挙がったが、日本選手権で笑うのは木村(写真右)と紫村(同左)のどちらになるか、注目だ。

 2週間後、その言葉通りの結果となった。
関東インカレ(100mH)準決勝で早々と大会記録を更新すると、決勝でもタイムを更に縮めて13秒27の大会記録で優勝。
インカレという各校のプライドをかけた舞台で目標を現実にしてみせた彼女の背中からは強い意志が感じられた。

 では日本選手権での目標は?
「木村さん(木村文子=エディオン)に勝って、オリンピック決めたいなって思います」。

 現時点で100mHのロンドン五輪参加標準B記録を突破しているのは2人、木村と紫村だ。
五輪の場合、その種目にA標準突破者がいなければ、B標準突破者が1名のみ出場可能となっている。現在は織田記念にて13秒04(日本歴代3位)で優勝している木村が優勢ではあるが、最終選考となる日本選手権で木村に勝ち、優勝すれば、紫村の五輪出場が見えてくる。

 競走部女子勢から五輪出場となればチームの士気は更に高まること間違いなしだ。
関東インカレに続き、日本選手権でも有言実行なるか―。
100mや200mで鍛えた走力をハードルに活かし、日本選手権の表彰台の頂点に紫村の姿が輝くことを願うばかりである。


 

【2012年度・紫村仁美記録※100mHのみ】
3月21日 関東学連春季オープン競技会 13秒62(1着)
4月15日 東京六大学対校陸上競技大会(オープン参加) 13秒74(1着)
4月29日 織田幹雄記念国際陸上競技大会 予選13秒34(2着)、決勝13秒15(3位) 
5月12、13日 関東インカレ 予選13秒28(1着、追い風参考記録)、準決勝13秒30(1着)、決勝13秒27(優勝) 

関連URL
早稲田大学競走部公式サイト

(TEXT=矢野真由実)
 


 
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